無意識日記々

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きになるきにするきみにむきみにむきみにむちゅうぅちゅうぅちゅうぅ(壊)

『君に夢中』って言われると、ジュヴナイル味というか青春真っ只中まっしぐらというか、若々しいイメージが付き纏うところなんだが、ヒカルがそんなにストレートに甘酸っぱい歌詞を書いてくるか??どうなんだこれは?

嘗て『Automatic』が大ヒットした時何が変わったって、“オートマティック”という日本語の意味する所が変わったのだわ。それまではオートマといえば自動車の限定免許の事だったのが、1999年以降もっとロマンティックなこの歌のイメージが加わったのだった。ある意味、日本語の一部を改変した歌なのだ『Automatic』は。

今回もそれに近いことをする気なのでは?と思いたくなってる。ヒカルの『君に夢中』を聴く前と聴いた後で「君に夢中」或いは「夢中」という言葉の意味が一部改編されるような、そんな予感。時間は不可逆。新しい歌を聴いてしまったら、もうそれより前の感覚には戻れない。『君に夢中』が若気の至りな気恥ずかしいフレーズのままでいる今の感じを、最後のつもりで、味わっておきたい。

それとは別に、「きみにむちゅう」という日本語の響きについても、気に掛る。「キミニム」が「シノニム」みたいでね。何と同義語なのかと言われてもいや音の響きの話なんですけれどもね。

「七回目のベルで受話器を」を『な・なかいめのべ・るでじゅわきを』に区切り、「ともだちにはなれない」を『ともだち・にはなれ・ない』と歌った宇多田ヒカルにかかれば「君に夢中」もどこで切って歌ってくるのやら。いや歌詞にタイトルが出てくる保証なんてどこにもないんだけど、どうにもこの言葉の響きが「震度6弱地震」同様、ヒカルの唇に引っ掛かる感じが抜けない。「言いたくなる・歌いたくなる日本語」なんじゃないのかやっぱこれは。

まぁそれもこれもまもなくわかることだ。ってこれ読んでる人のかなりは歌を実際聴いた後かもしれへんけどねー。

冷静なことも書いとこ。

来週23日土曜日から始まる札幌のエキジビションでは、この『君に夢中』と『Find Love』の2曲のショートバージョンがハイレゾで試聴出来るらしい。2曲とも、だ。そうしっかりメルマガに書いてあるぞい。どちらか片方を見落としてる人が多そうなので念押ししとこ。

となると、ここから一週間以内にWeb上でもこの2曲のショートバージョンが聴けるようになるのが道理なので、皆さんそこはしっかりチェックしていきましょうね。

そして、札幌の次の福岡か大阪で、2曲のフルが解禁になる流れかと

……! やはり今回のエキジビション全国行脚は、刻一刻と様態が変わっていくんだろうな……今までに無い企画になってる。不可抗力かもしれんが。なかなか足を運べる人は限られているだろうが、行けた人のレポは引き続き期待してますよっと。

……ん?もしかしてあたしが『君に夢中』の感想ここに書くの、いつも通りの習慣だと週明け? どないしましょ。まぁそこは聴いてから考えまーす。

#君に夢中 きみにむちゅー

「最愛」主題歌のタイトルが発表された。『君に夢中』。ドラマ放送の日の朝4時発表って、いや前例はあるんだけど不意打ちにも程があるな早朝に!

つまり、劇中の演出の都合とかでタイトルを伏せてたんじゃなくて、本当に決まっていなかったんだなこれきっと……。当日の朝発表だもんねぇ。でも、ええこっちゃ。というのも、7月に『Find Love』の存在が露わになって、しかしその後リリースされずに来てるので、ただ「宇多田ヒカルの新曲」という言い方を続けてるとどっちのことだかわからなくなるからね。プロモーション上も得策とはいえない。こうやって「宇多田ヒカルの新曲『君に夢中』」って書けるようになったのはデカい。ほんの18〜19時間の差かもしれないが、今日一日話題に上るかどうかって結構違う。このタイトル決定のニュースに触れてドラマを観てみよう、って人も増えるかもしれないからね。間に合ってよかったっちゃ。

しかしみんな朝から反応が早いな! すぐに複数確認出来たのが「『Addicted To You』を思わせるタイトルだ」という旨のツイート。そう、2018年の初恋』が1999年『First Love』の、2020年『誰にも言わない』が2001年『Can You Keep A Secret?』のそれぞれ邦訳タイトルになっているのに倣って、2021年『君に夢中』も1999年『Addicted To You』の邦訳タイトルになっているぞと。いやはや、長年のファン/リスナーは22年前の楽曲であろうとたちどころに連想するねぇ。大したもんだ。

でも検索を遡ってみると朝4時の公式ツイートにいちばん早く反応したツイートが「宇多田ヒカル、最愛の君に夢中だよ」でさ……いやもう何それ今回の新曲&タイアップの必殺フレーズもう出来てんじゃん……簡にして要、最速が至高とかほんともうね。平伏しましたm(_ _)m

という感じであたしからはもう改めて何か言うこともないのですが(笑)、そうね、折角なので【今日は何の日宇多田ヒカル】に触れておくと、22年前の今日はラジオ番組『トレビアン・ボヘミアン』でヒカルが初めて『Addicted To You [UP-IN-HEAVEN MIX]』をオンエアした日なのね。その前週に『Addicted To You [UNDERWATER MIX』の方を流してて、「え?先に流した方がカップリングで、後に流した方がメインなの??」って当時非常に混乱をきたした。リアルタイムで追ってる人にとっては、そうなのよ、未だに[UNDERWATER MIX]のインパクトが強くてそっちがメインみたいなの引き摺ってたりしてな。罪作りなオンエアだったぜ。

そんな『Addicted To You』を想起させる『君に夢中』がどれほどファンとリスナーを酔わせる罪作りな曲になっているのか、正直このタイトルがドラマの雰囲気に合うようには見えてないんだが、吉高由里子の醸し出してるムードには合ってるような?? 主人公のテーマソング、みたいなとこかもしれへんねこれは。いやはや、夜が待ち遠しいですな!

最後の駆け込み妄想症候群

【公式】TBS金曜ドラマ「最愛」:

宇多田ヒカルさん!

カッコいい楽曲ありがとうございます[emoji:B60][emoji:B60]

ステキすぎてステキすぎて

現場で曲を流しながら撮影してます!

皆さま。

明日ぜひお楽しみに[emoji:814]

#tbs #最愛ドラマ #さいあい

#10月15日スタート

#宇多田ヒカル

https://twitter.com/saiai_tbs/status/1448564262541029384

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ドラマの公式アカウントからのツイート。なぬ。「カッコいい曲」ですか。ほいじゃバラードやないんかな。「カッコいいバラード」ってあるにはあるけど大体男性ボーカルものだしな……。

ヒカルの書く「カッコいい曲」の筆頭は、自ら『硬派浪漫』と形容した『Letters』だろうか。

https://www.utadahikaru.jp/from-hikki/index_86.html

数々の名うての男性ギタリストを従えて最も男前なパフォーマンスを見せたのがヒカルのヴォーカルだったというこの曲は最近のライブだとついついバラードめにアレンジされてしまうことが多いのだが、元々は切れ味鋭いアップテンポの楽曲だ。

ヒカルのアップチューンってそもそもが硬派なんだよね。『Movin' on without you』とか『Wait & See〜リスク』とか、嘶くエレクトリック・ギターに全く負けることのないまさしく「カッコいい」を体現した歌唱で周囲を圧倒するような。これが『Making Love』や『Play A Love Song』になるとアップテンポでありながらも女性らしいたおやかさに満ちた優しい曲調になるんだからホント無敵の作曲家だ。

ヒカルの書く歌は、明るいメジャーキーの楽曲だとメロディが比較的素直になり、マイナーめに引き締めにかかると癖の強い、あまりオーソドックスでない旋律の動き方をしがちとなる。『Easy Breezy』の直球の明るいどポップさと『You Make Me Want To Be A Man』の誰をも寄せ付けぬ激しい上下動を見せつけたメロディラインなんかはいい対比となるだろう。

……等々といったあたりのあれやこれやが、ヒカルの「カッコいい曲」の傾向や基準となる。ドラマの収録現場に流しているということは恐らく士気を高める効果が見込めるので『Be My Last』や『夕凪』のような落ち込みの激しいタイプではないだろう。そして、『Easy Breezy』や『人生最高の日』のようなかわいらしさを前面に押し出した曲調も違う。やはりここは『Letters』や『COLORS』のような空気の引き締まるタイプで、そしてその2曲のライブバージョンのようにそのままバラードにもしてしまえるようなメロディの強さを持った楽曲を想像したい。総合すると……あれ?やっぱり『Can You Keep A Secret?』がいちばん近いんじゃね? 総じてギターのアルペジオ風味のイントロからくるシックでミステリアスなヤツ。ふむ、妄想が暴走するな。もうあと24時間余りで聴けるのかと思うと最後の駆け込みイマジネーションが炸裂ですわ。

昔からのリスナーの年齢層を考えれば、『花より男子』シリーズのような溌剌としたドラマよりも、サスペンスと大人の恋みたいな今回の作風の方がウケがいいのかもしれない。それに合わせた曲調となれば、それはなんだかんだで新境地と呼ばれるものになるだろうか。いやぁ、楽しみで仕方がありませんな。後は、流れるのが23時を過ぎた頃になるだろうから、それまでに寝落ちをしないように気をつけないとだわさ〜。

納品ギリギリ。もう明日夜です。

@utadahikaru : あと2日で放送始まる〜🥳主題歌の納品ギリギリまでお待ちくださりありがとうございました! https://twitter.com/saiai_tbs/status/1447737606419009537

posted at 2021/10/13/22:23:18

https://twitter.com/utadahikaru/status/1448278173670576130

ということで無事納品おめでとう&お疲れ様でした。でもこのツイートだと2日前納品っていう認識が広まっちゃったりしませんか? 人間の生得的な言語能力は論理的ではないので(なので論理力は後天的に獲得せんといかん)、目の前に並べてある単語を関連付けて解釈しちゃいますよ?

吉高由里子が先週にはもう聴いていたらしいので2日前納品ではない筈です。ただ、ドラマの第1回の納品は昨日だったようで。(!)

https://twitter.com/saiai_tbs/status/1448187053288480769?s=20

感染症禍下で制作が大変なのは承知だけど(「美食探偵」なんて終盤しっちゃかめっちゃかだったもんねぇ)、いやはやみんなして綱渡り? それともヒカルの曲を当て嵌めるのが最後の作業で、曲納品をずっと待っていた? 真相はわからないけど、こういうのは間に合えば正義なのだからこれでいいか。ヒカルのギリギリ納品も、毎度の事だしね。いっつも最後まで歌詞を練るもんだから……。

さて、これで新曲の「タイトル未定」が、演出上の秘匿などではなく「単に本当にタイトルが決まっていなかっただけ」という疑いが濃くなりましたな。とはいってもそれも、決定事項ではなく。曲が出来てから全体を俯瞰して名前を決めるケースもあれば、まず最初にタイトルを決めてからイメージを膨らませて楽曲制作に取り掛かるケースもある。後者なら納品ギリギリでもタイトルはとっくに決まってるわな。

こどもの名付けだって人生の最初にやるもんだ。人生を俯瞰してから名前をつける訳じゃない。いや人の名前と曲タイトルを一緒にしちゃいけませんかね。

それもこれも、明日の夜には総て吹き飛ばしてしまうというか、もうこれもいつも通りで、慣れっこかと言われたらよくわからんけど、曲のクオリティで総て納得させてしまうというか有無を言わせないというか、最近特にその傾向が強いような。

『Laughter In The Dark Tour 2018』映像商品だってあれだけ配送だの何だので揉めた割には内容がよかったもんだからそういった悪評は立ち消えしたし。インスタライブがどれだけ遅刻しようと最後に歌ったら総て良かった思い出になっとるしね。やることやれば後の細かいことはどうとでもなる。でもそういうの、あんまりこどもは真似しちゃいけませんよ。いやオトナはもっと真似しちゃダメですか。仕事の質が図抜けて高い人がやるから、なんとかなっているのです。仕事に自信が無い人は最低限、遅刻しないようにしておきましょう。……って、何の話だよ?(笑)

あぁ、明日夜の第1回は初回拡大版スペシャルだから75分あるぞよ。「そろそろ主題歌流れるかな〜?」と22時45分あたりにテレビをつけても更にそこから30分近く待たされるので、気をつけてくださいね。毎度タイアップって観る人観ない人に別れるけれど、あたしは劇中に流れる主題歌のインスト・バージョン/ピアノ・バージョンを捕獲したいのでドラマの内容如何に拘わらず毎度観るかと思われます。最近では「美食探偵」の『Time』のピアノインストがよかった。「少年時代」でもコラボしたEnsemble Foveの坂東祐大による編曲で。今回の「最愛」でも、そういうのがあったらいいな。

マーガリンなら大好きです。

「Strides」で1曲挙げるなら私は「butter」を推しておきたい。タイトル通り「バター」を軸に展開する日本語歌詞の構成のまぁ見事なこと。連想がいちいち小洒落ていて唸らされてしまう。もしこのアルバムの7曲でヒカルが作詞に関わっていたのはどれとどれ?と答えを教わらずに訊かれていたとしたら多分「Parallax」とこの「butter」を選んでいただろう。それくらいに歌詞がよく出来ている。思わず何度も感心してしまった。

更に曲構成が独特で、後半での「Gimme one more night」のコーラスの配し方などよく考えられているなぁと更に感心を重ねたのだが、面白いのは、これだけ日本語歌詞がよく出来ているのにサビが英語歌詞で、アルバム中いちばんキャッチーともいえる明快なリフレインを構成しているところ。小洒落ていて構成的な日本語歌詞と独特の曲構成だけではややマニアックな仕上がりになっていただろうところを、この素直なリフレインで一気にPop Musicに持っていくのが凄い。隅から隅まで本当によく出来ている。

と、これだけ絶賛出来るのに、きっと私はこの歌を好きになれそうもない。

理由は完全に難癖。そのキャッチーなサビの出だしが「We really hit it off」なんだわ。『Can You Keep A Secret?』の話を出したばかりの私はすぐさま同曲の『Hit it off like this』の一節を思い出した。でもまぁこれだけだったら構わなかった。それくらい、普通の言い回しなんだし英語歌詞なら出てくるだろう。ところがその次にバックコーラスで「Addicted to you〜♪」って歌いやがんの。いや確かにこれも普通の表現ではあるのだけど今その並び? 思わず歌詞を確認したがバックコーラスだからか表記は見当たらず。未だに「何かの聞き間違いだったらいいのに」と思ってる私。

ここでちらっとイラッとした私を更にイラッとさせたのがここ。

「耳に光るCartier

 さすが俺のVenus」

その前が無くてここだけだったんならイラッとはしなかったと思う。カルティエの耳飾りつけてる人はそりゃこの世にごまんといるだろうさ。「ひかる」と「かるてぃえ」で語呂もいいだろうさ。しかしさっきの「Hit it off」と「Addicted to you」のコンボでチラッとイラッとしてた私はもう完全にヒカルがカルティエつけてんの想像しちゃいましてね。えぇ、嫉妬ですね。

それに、ヒカルのカルティエといえば、耳飾りではないけど、すぐに連想するのが、お母さんから貰ったという7連リングと3連リング。

https://www.utadahikaru.jp/from-hikki/index_14.html

『あ、ちなみに左手の薬指に指輪してますが結婚したわけではございません(笑)

ママから昔もらったカルティエの7連リングと3連リングをしているんですがね。ちょうど薬指と小指にぴったりなの。』

(「宇多田ヒカル カルティエ」で検索したらこのメッセがトップにくるんだな。)

今や母の形見ともいえる大切な逸品なっているであろうカルティエのリングを(あたしが勝手に)連想してしまったのだ。

そう、『Hit it off』「Addicted to you」「光る」「Cartier」って、決定的証拠にはならないけど状況証拠まっしぐらな歌詞を続けられた挙句が「さすが俺のVenus」だったもんだから「これ普段のなりくんの匂わせ満載言動そのまんまやないかっ(怒)」ってなっちゃったのね。印象最悪。曲に罪はないし本当によく出来たいい曲だとは思うんだけど、お陰で「私の好きな曲」とは言いづらくなったのでした。まる。いやぁ、まるで無関係な人の嫉妬はホントみっともないねぇ我ながら……。