2010-10-16 Dir en grey lp10 ボーカルの変幻自在ぶりと表現者としての気概は大したものだし、ヘヴィロックの文脈における多様性も堂に入ったものでなかなか興味深いサウンドだが、破綻の少ない様式化したサウンドは全体的に妙にこぢんまりとしていて外に向けたエネルギーの漲りを感じにくい。その陰鬱で内省的なサウンドを日本人としての個性ってことで深めてルーツに辿り着ければまだまだ化けられるんじゃないかこのバンドは。