無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

イメージを退けない詞

ノスタルジーやフューチャリ(スティシ)ティが音楽で表現される時、どこか特定の時点/時代が指されている訳ではない。古典の中の郷愁は古臭くて聴いてられない、なんて寸評は寡聞にして聞かないし、30年前のSFのサントラは今聴いてもやっぱり"未来的"である。特徴的なシンセの音色が懐かしい、と云う時の郷愁は単にその人の記憶との照合であって音楽が郷愁を表現してるのとは違う。場面の情景を思い浮かばせる歌詞は、然し、音楽の齎す視覚的感覚を陥牢する事が多いが、GBHはお菓子やワンピースといった具象を出しているのに情景の抽象度=世界の拡がりが全く衰えない所が凄過ぎる。