無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

映画自体の感想も少々

この作品の見所はやはり役者陣の並々ならぬ気迫にあると思う。割れた腹筋と露骨な肋骨で極限の減量に挑んだ力石徹の精神を身をもって表現した伊勢谷友介の本気度は凄い。クールさを原作よりやや強めた矢吹丈を堅実に演じた山下智久も主役の重責を見事果たしたといえる、が、やはり断トツで唖然とさせられたのは丹下段平役の香川照之だ。何故あんなマンガそのまんまの特殊メイクでこのシリアスな映画に溶け込めてしまうのか、香川のキャラに対する理解度は尋常ではなく多分私も事前に教わっていなければ彼が演者だとは露程も思わなかっただろう見事な怪演だった。