無意識日記々

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Talk Of Salling Satan,She is…

金曜夜が毎度鬼門なのは一週間の疲れがたまっているからかな、と何となく思っていたが、よく考えてみればエントリーがとっちらかるのは内容を入れ込み過ぎるからだ。ひとことでいえば考え過ぎなんだな。

光の挙動不審な振る舞いや喋り方って、つまり大体こういう"考え過ぎ"からきていた。タモリはそういう所を的確に指摘していたな。Mステでもヒカルが来ると本当に嬉しそう。きっと惚れているに違いない。

最近は、喋りも昔に較べたら随分洗練されてきた。あの、早口ハイテンションできゃぴきゃぴ速射砲で喋り続ける感じ(軽くぐーにした両手を内側に捻りながら前腕をひゃひひゃひ上下させて目ぇ瞑るあの感じ。なんか漫画みたいな動き)も影を潜め、随分と落ち着いてきた感じは、ある。

ンマーいつまでも女子高生ではない訳でそれ自体はいいんだが、それでは、喋りが落ち着いてきたからといって件の"考え過ぎ"はなくなったのかというと、そういう訳でもないと思う。

いちどに沢山物事を考えているのは、多分今でもそうだろう。こういうのは楽曲のアレンジに出る。いちどきに沢山のことが起こっているアレンジをしている時は、そういう心象風景が居心地よいからだ。Animatoなんかはまさにそうで、あれだけ賑々しくいろんな音を鳴らしながら曲全体の印象は静かで親密で落ち着いた感じになる。

そこらへんは昔からさほど変わらないのだが、最近の(といってももう1年前の話だい)ヒカルの曲は、引き算する時の大胆さが増しているように思う。Goodbye Happinessのようにありとあらゆる要素を取り揃えたアレンジを施す一方、Can't Wait 'Til Christmasのように基本ピアノ一本でも勝負が出来る。これが7年前だとAbout Meのようにちゃかぽこいろんな音を入れていた訳だ。

統一していえば、GBHのような虹色のサウンドプロダクションも、CWTCの単色のアレンジも、言いたいことの軸が明快になり、焦点の定まった音像になってきている、という感じなのである。背景に取り揃えた考察の数は昔と変わらない、いや寧ろ増えているように思うが、それが整理整頓され理路整然と並んでいる為洗練された印象が出てきているのだ。

ヒカルの今の喋り、MCなんかに顕著だが、話す口調が随分ゆったりになっている。それでも十分早口だといえばそうだし、喋る映像を撮る時は大抵疲れがピークだから、というのもあるとは思うが、昔に較べれば随分聞きやすくなった。

それというのも、自分自身の感情が整理整頓され理路整然冷静沈着に眺められるようになったことで、不安や恐怖、特に怯えがなくなってきたのが大きいのではないか。昔は、周囲に対してこういえばどう返ってくるかな?と常に怯えながら話し掛けたり、逆に独り善がりになって周囲を置いてき堀にしていた。しかし今は、そういう怯えは薄くなり、相手のことを"察する"ことが出来るようになっているように思う。それが自分自身の感情を整理整頓したことから生まれた状況だとするならば、若い頃に周囲に対して見せていた光の不安や怯えの感情は、自分自身が謎に満ちていた事から来ていたのではないか。あれだけ挙動不審で落ち着かない喋りをしていたのは、自分自身の影に怯え続けた結果なのかもしれない。

そしてここに来て更に人間活動。次にメディアに姿を現した時に、ヒカルの喋り方がどう変化しているか、よくよく気をつけてみてみるのもいいかもしれない。まぁ、そんなに冷静にみられる自信は、私にはないですがね…浮かれてると思います…復活なんてされたひにゃあ。