無意識日記々

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IN FLAMES 「The Jester Race」(1996)

Jester Race

Jester Race

ラウパ予習一環。メロデスキングのセカンド・アルバム。もう16年前の作品なのか。メロディアス・ハード・ロックとかいうジャンルの皆さんがアルバムの半分以上をAC/DCの出来損ないみたいなサウンドでお茶を濁している中、全編デス声のこの作品は曲全体を美旋律で貫き通す。その芳醇な密度たるやもう眩暈を起こしそうな程。平野和祥氏は当時この作品を「ヘヴィなIRON MAIDENに他ならない」と評して88点をつけた(彼の場合「俗悪」や「Individual Thought Patterns」ですら89点という抑え目な配点だった)のだが、言い得て妙。というか、彼らは掛け値なしにIRON MAIDEN以来の大型新人だった。ただ、ライヴが弱いのが難点…っと、こんなペースで書いてたら長くなり過ぎる。とにかく美旋律メロディック・デス・メタルの頂点に君臨する作品をこの2枚目で既に作り上げていたのだから驚き。今でも愛聴盤でございます。このアルバムから1曲選ぶなら…難しいけど、やっぱり1曲目の“Dead Eternity”(itunes)かな。(92)