- アーティスト: イン・フレイムス
- 出版社/メーカー: (株)トゥルーパー・エンタテインメント
- 発売日: 2011/06/22
- メディア: CD
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JUDAS PRIEST初期の名作といえば2ndアルバムの「Sad Wings Of Destiny」だろう。そこから英国風様式美を推し進めた3rd「Sin After Sin」、4th「Staind Class」といった作品を矢継ぎ早にリリースしていったが、5th「Killing Machine」からヘヴィでモダンなスタイルを取り入れ、6th「British Steel」で“80年代型メタル”の雛型を完成させた。IN FLAMESも同じく、メロディック・デス・メタルのひとつのスタイルを確立した2nd「The Jester Race」から始まり3rd「Whoracle」4th「Colony」と美旋律の渦を巻く名盤を次から次へと繰り出していった。そして2000年、5th「Clayman」から、その様式美に加え、00年代のモダンなメタル(後にメタルコアと言われる者たちの源流だが、この頃はまだ後期ニューメタル、といった雰囲気だったな)風味を加えてきて、この6th「Reroute To Remain」で本格的に“21世紀型の新しいメタルのスタイル”の確立を目論んでくる。そのせいで保守的な昔ながらのファンの反感は買ったが、そこから10年でアメリカでの成功を確立し後続に多大なる影響を与える存在となった。なるほど、確かに同じである。いわば、この「Reroute To Remain」は、“21世紀の「British Steel」”だったと言えると思う。21世紀の幕開けを告げた傑作だ。(85)