無意識日記々

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豪華盤入手したがソレの話は又後日

各音源についてもう一度まとめなおしておくと、SHM-CDは15年前のオリジナルと比較した場合大きく音質が変化・向上をしているから新しく買うのは非常にお勧め、勿論オリジナル盤は手放す必要はない。ハイレゾ音源はオリジナルとSHM-CD版程の劇的な差異はないがハイレゾならでは(というか24bitならでは、か)の魅力はあるので対応プレーヤーを持っている人は購入を検討する価値はある。MFiTはいまいちコンセプトがわからないが、FirstLoveアルバムを持っておらず今回購入を考えている人は買ってみてもいいかもしれない。プラチナSHMについては私未聴の為現時点で言える事はない。

ああ、そうか、SHM-CD版をiTunesリッピングして256kbpsAACにエンコードしてみたものと比較してみればいいのか。今度やってみる…かもしれない。

ハイレゾ音源に関しては、私個人は、恐らく今後リリースされるヒカル関連のハイレゾ音源は"総て"購入する事になると思う。それ位そのサウンドを気に入っている。しかし、かといってそれは音質が絶対的にCDのそれより良質だと言い切れるものではない。実際、私の耳で捉えられる限り音の解像度は変わらないし、ここまで来たら好みの問題なんじゃないか。

例えば、Movin' on without youなんかは、ハイレゾ音源にまで来るとサウンドがスッキリし過ぎていて、SHM-CD版で感じるギラギラした切迫感が薄味になる。オートマからいきなり切り込んでくるギターのインパクトとかも少なくなっている。一方、Never Let Gnでは、そのソリッド過ぎるリズムセクションの存在感が強すぎて、あの日本文学的な陰影が薄れている。これに関しては、SHM-CD版よりMFiTの音作りの方がよかったんじゃないか、なんて風にも思う。曲によるのである。


しかし、今回の聴き比べで、マスタリングのみでも楽曲の印象が大きく変わる事を体感できたのは収穫だった。一切リミックスしていないのにこの差異は驚異的ともいえる。これらの音源がよりマスターテープの印象に近いというのなら我々が15年間聴いてきたサウンドは何だったんだという気がしなくもないが、別にマスターテープは絶対正義でも何でもない訳だから、増えた選択肢の豊かさを素直に喜べばいい訳だ。セカンド・アルバム以降についても、今回みたいな企画やってくれないかなぁ。