無意識日記々

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話の枕だけで諦めたエントリ再び。

ディズニーのアニメ映画「Frozen」(邦題なんつんだっけ)が日本含む世界各国で絶好調のようだ。殆どトレイラー代わりの英語版主題歌の再生回数は5000万回を超えている。ま、Youtubeには億超えの大物がわんさと居るんだけどね。兎に角、このままの勢いで日本ではゴールデンウイークに突入する訳で、ミュージカルのリピーターの多さを考えるとまだまだ旋風(北風かな?)は止まらない感じである。今から円盤の発売が怖くて仕方がないよ。


で、この主題歌は25ヶ国語で歌われていて、それを抜粋して繋ぎ合わせたWe are the worldみたいなバージョンも観る&聴く事が出来る。英語版の歌い方と技術力を再現できる面子をよくもまぁここまでそれぞれの国で見つけてきたものだと感心する壮観なこの動画で、1番のサビ頭というとても美味しい場所をかっさらっていっているのが我らが日本代表松たか子である。オランダやポーランドの使い方からして、担当者はなかなかにわかっているヤツだ。彼だか彼女だかも、松の歌声の特別さには感銘を受けているのだろう。

多分、技術的には松は25人の中でも下から数えた方が早い位なのだが、その声質の特別さにおいては他の追随を全く許さない。彼女の何が凄いって、誰も真似できない声質の癖に声に癖がないのだ。

恐ろしい。普通、声に唯一無二の個性がある人は、その声質にどこかしら異様な特徴をみせるもので、いわば「強烈な色/ドギツカラー」を持っている。声色という位だもんね。

しかし松の声質は色に例えるなら白だ。そのスペクトラムには全くといっていい程偏りがなく、どの音域も満遍ない。なのに、彼女が歌い出すと空気の色が変わる。彼女位の技術力の歌い手は世の中にわんさか居るだろうがこういう声をもった人はなかなか居ない。言いたくないが、まさに「生まれもった天性の声」「流石にサラブレッドセレブ」と言わざるを得ない。

「ありのままで」の彼女の歌声は、それでも自分の個性をそんなに活かさずオリジナルの空気を尊重しているのだが。いやはや、素晴らしい。確か、公開された当初も呟いた気がするが、やっと日本人が松の歌声を"発見"できたのかと思うと感慨深い。90年代はトレンディードラマの視聴率女王として名を馳せたが、当時から私にとって彼女は「好きな声質の歌手」でしかなかった。その頃に較べれば飛躍的に歌唱技術も向上しているが、声の特別さを失っていないと確認出来て安心しますた。


、、、えぇっと、当初の予定ではこの話を枕にして藤圭子宇多田ヒカルの声質の特別さについて延々論じてやるつもりだったのですが、どうやら話の尺を間違えていた(恐らく一桁な(苦笑))みたいで、枕だけでいちエントリー分になっちゃったねぇ。今回はこれでいっかー。


それにしても、歯がゆい。今に始まった事ではないが、なかなか歌が単独でヒットしない。この「ありのままで」は久々に老若男女にカイシャした国民的ヒット曲だという事でそれ自体は大変喜ばしいが、あクマで映画の添え物に過ぎないのだ。

それを言ったら美世界や桜流しも映画あってこその大ヒットなんだよね。これを歯がゆいと言うのが贅沢なのはわかっているのだけど、復帰後のHikaruには、久々に「ノンタイアップでのヒット曲」を期待したいものだ。でもそれも叶わぬ夢なのかな。どうしたって知名度的に、タイアップが自然とついちゃうから。有り難い事なんですけどねぇ。やっぱり贅沢ですかねぇ。