無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

甘いお菓子消えた跡には

時々「今でもネット使わない人はどんな生活なのかな〜」と思う事がある。スマートフォンの普及に伴ってネッ中症(インターネット中毒症状)は拡大の一途というか市民権を得た気すらするが、それでもなおネットに依存しない層は幾らでも居る訳でね。

Hikaruのファンの場合インターネットと無縁の生活というのは考え難い。ほぼ無理だ。そんな事は15年前からわかりきった事なのだが、居ない訳じゃなかろう、どこらへんの年齢層・地域・職種なのかはわからないが、そういう人たちも僅かながらCDを買ってくれていて…と素朴に思っていたが、今例えばヒカルがCDシングルをリリースしたとして、何枚売れるかというと余程の強力なタイアップがついても10万枚は無理だろう。例えば5万枚としよう。その時、全くネットに触れていない人は何人になるのか。10%よりは少ないと思う。とするとそれだけでも5000人以下だ。もし5%なら2500人、1%なら500人…という風に考えてみると、もう殆ど顔と名前が一致するレベルにまでに少ない。

こうやって具体的に絞り込んでいくと、案外"想定した該当者"は少ない事に気付く。ネッ中症かどうか以外の基準でも同じだ。皆は漠然と「宇多田ヒカルファンは全国に散らばっていて…」みたいなイメージを持っているかもしれないが、例えば40代の既婚女性で関西出身でヒカルとUtadaのオリジナルアルバムを総てCDで所有している人、なんていう括りだと一体何人くらい該当するだろうか。冗談抜きで200人以下とかにならないか。そう考えると、実は気の合うファンにバッタリ出会える確率は相当に低い。多分、ネットを全くやっていない宇多田ファンの人は本当にバラけていて全く出会いがないんじゃあないかなぁ。

こういう"錯覚"が起こるのは、ヒカルがずっとマスメディア…特に地上波テレビを通じたプロモーションを展開しているからだ。実際、幾ら視聴率が落ちたとはいえ未だに千万人単位に同じ時刻に同じ映像を見せる術を持っているのだから影響力は絶大だ。ネットを使わない層もテレビなら観るだろうし。そこに映る人は別世界の人間で絶大な知名度と影響力があって…と思うのは不思議ではないし宇多田ヒカルなんていう"レジェンド"なら尚更だ。

いや勿論ネットでもフォロワー160万人とかYoutube再生回数そのうち1億回とかいうリアルな数字はあるけれど、"シングルCDを買う"という行為を1つ通すだけでその大数ぶりは雲散霧消する。もし仮に次の新曲をシングルCDでもリリースするとしたら、とてもわかりやすい「現実」が我々の前に突き付けられるだろう。だから、リリースないかもしれないなぁ。既に桜流しはなかった訳だから。どうなりますことやらですわ。