おぉ、Knockout Monkyの新曲いいな。それはさておき。(←そういうのはツイッターで発言すればいいと思うの)
売上予想、今回はシビアである。まずは、配信形態がどうなるかだわな。全曲「アルバムのみ」だった場合は、それなりに売上に貢献するだろうが、トータルの売上は落ちる。アルバム配信のカウント方法ってそういえば知らない。バラ買いはカウントしないんだよね? あクマで「アルバム購入」をクリックorタップしたケースが対象だろう。
アルバムの性質上、自分の興味のあるアーティストのトラックだけを購入したい層が大半を占めるだろう。そうなってくると、仮にバラ買い出来るとすれば"アルバム"の売上は半分以下になる筈。CDとダウンロードを併せても5桁行かないんじゃなかろっか。
プロモーション自体は健闘している、というか寧ろやり過ぎにすら見える。赤字にならないのか心配になる位。
寧ろ収益率の高いのはハイレゾSCv1&v2の方か。USBは限定5000個だが単価が2万円な為完売すると1億円だ。CDで1億売る為には3万枚、ダウンロードだと5万枚、或いは1曲なら40万ダウンロードに相当する。うむ。で、ハイレゾ配信はフィジカルじゃない癖にフィジカルより高い。BD-ROMに入れて売ってもそんな値段しないだろうという高価格。First Loveは4000円だった。SCv2は2枚組だから更に価格が上がる。うむ、うむ。
ファンも16年歳をとってきているのだから、人数が目減りしても単価を上げて補えばいい、というのはわかる。昔5000円のコンサートチケットを5000人分売ってた歌手が今は500人相手に5万円のディナーショー招待状を送っているようなもんだ。それはそれでいい。
ただ、そればっかりじゃあ先細りする。今回は企画盤とリマスタリングだからこんなもんでいいが、何かもっと若い層にアピールする売り方を模索するべきなのかもしれない。着うたは恐らく沢山の若いファンが食い付いた筈なのだ。105円とか210円で宇多田ヒカルの何かが手に入る。そういうのが、何かこれからないものだろうか。
いや勿論、iTunes Store等で250円で1曲買える。それがあればいいじゃない、とは思うが、若い層がスマホで曲購入する習慣が定着しているかというと疑問だ。何かプラスアルファが欲しい所。例えば楽曲配信購入者にはExtra Tracksとしてヒカルのメッセージが聴けるとか。安直かつ安上がりだが、多分答はそういうさりげない所にある。そのメッセージが「私の新曲を買ってくれてありがとう。今回の曲は…」となっているだけで、なんだか買ってよかった気分にさせてくれるかもしれない。まぁ七割位の購入者は「肉声なんて寧ろ邪魔」という風な気もするが。
それこそ、くまちゃんUSBシリーズを続行してくれてもよい。USBメモリやSDカードによる音楽販売はなかなかうまくいっていないが、ほんのちょっとのデザインの差で変わる筈である。ちょっと前に取り上げたプレイボタン(缶バッチプレイヤー)やプラグエアなど、様々な手法のある中で、まだ、これという売り方が現れていない。スマホのアプリとしてダウンロードできる、というパターンもある。今は、そういった実験的過渡期なのだ。
今回の宇多うた&ハイレゾ販売は、そういった販売方法のスペクトルの中でも、コアな層、お金を持ってる長年ファンな人たちを対象にしている。なので、売上予想といっても枚数やユニット数より金額ベースで考えた方がいい。利益率も高い。アーティストの人選も、それなりにキャリアを積んだ人たちがメインだ。岡村靖幸ときいて「おぉ」と思った人たちな。なので、そういった判断基準でみないと、オリコンの順位や枚数だけでは話を見失う。気をつけた方がいいかもしれない。