無意識日記々

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嗚呼悩ましやハイレゾ購入逡巡考

非常に単純に、「何故ハイレゾ音源をフィジカルでリリースしないのか」という疑問はある。DVD-ROMに入れて売ってくれりゃいいのに。ハイレゾでアルバムを買うとダウンロードに時間がかかる。DVD-ROMならPCに入れりゃすぐ再生できるし、ダウンロード回数を気にしたりとかもしなくてよい。全く以て不可解だ。

まぁたぶん、強気の価格設定が出来るので利幅が大きいのだろうな、と意地悪な想像をしつつ。CD-Audioと間違って買ってしまうから、とか言いそうだがそんなんDVDシングルとどっこいどっこいやん。

今回も密かにハイレゾ音源のフィジカル・リリースを期待していたし追々その話も展開するつもりだったが話を出す前に早くも望みが絶たれてしまった。つくづく罪深い8文字よ、"通常盤仕様1形態"。

いや、まだ望みはあるか。"通常盤"本来の仕様がCD-AudioとDVD-ROMのセットだったらいいんだ。嗚呼、勿論しかし、税抜き3000円で2枚組は無いよねぇ。

だったら新技術。CDプレイヤーに入れたらそのままCD-Audioとして再生出来つつ、PCに読み込ませると二層目のDVD-ROM部分が現れる驚異のハイブリッド・ディスクが1枚入ってるってどう。いやまぢ普通に欲しいんですけど。


個人的には、店頭でCDを買い、配信でハイレゾ音源を買い、iTunesで"Mastered for iTunes"を買い、という風になりそうだが、どうにも今回ばかりは、その買い方は傍流というか、居心地の悪いモノになりそうで怖い。上得意客の筈なんだけどな。

当面の関心は、恐らく、ハイレゾ音源発売のタイミングだ。果たして、アルバムまるごとを9月28日にハイレゾ配信するだろうか。これが議題にのぼるアルバムは、ヒカルにとっては初めてである。1日でも遅れるのであれば、音質にこだわりつつも真っ先にヒカルの新作が聴きたいファンはたまらずCDを買ってしまうかもしれない。それが1週間や1ヶ月になるとますます、である。

実際、ハイレゾ自体の啓蒙の為には、もしかしたら、一旦CD音源に聴き馴染んで貰った上で真打ち登場とばかりにハイレゾを聴いて貰えれば、その威力を印象づける事が出来るかもしれない。『真夏の通り雨』と『花束を君に』に関しても、自分は後からハイレゾ音源を聴いた為、「へぇ、こんな音が入っていたのか」という感心と気づきを味わう事ができた。これが最初からハイレゾだったら総ての細かな音が全部聴こえていたかもしれず、相対的な"ハイレゾの魅力"を味わう事が出来なかったかもしれない。一方で、初めて聴く音源をハイレゾにしておいたら、最初に聴いた瞬間の新曲のインパクトは遥かに強かったかもしれない。これ以上インパクト強かったらカラダが保ちやしませんのやけれども。

という訳で、仮にハイレゾ音源が仮に発売日にリリースされるとすれば、アルバム曲の"初聴き"をハイレゾ音源に絞るかもしれない、と思う一方、どうせ耐えられなくて店頭陳列日の9月27日にCDをゲットしてとっとと聴いちゃうんだぜ、とも思う。どうなるかはわからない。全く、悩ましい事この上無いです。