無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

タッチアップはシングルヒットで

でシングルカットの話か。もうFlavor Of Lifeから数えて9年になる。Prisoner Of Loveからも7年半だ。そりゃまぁ御威光というか、シングルヒットを連発するミュージシャン、というイメージではないだろう。誰のイメージかによるけれど。

つい先程@hikki_staffからツイートがあって、moraのハイレゾランキングでSCv1が1位だったらしい。ハイレゾなんて売上実数を見れば「何だそんなもんか」と言われかねないマニアックなランキングだと思うが、BookOffのようなライト層向けランキングでもハイレゾのようなコア層向けランキングでも上位に来てしまう所がこのアルバムの幅広いスタンダード感を表している。みんな持ってるんだわね。(ハイレゾを買う時に自分が"聴き比べできる音源"を持っているのは大きな購入動機たりえる)

そして同時に、ヒカルが「シングルヒット曲のアーティスト」だと認識されている事も明らかになった、かな。配信販売だとバラ売りの扱いが難しいから即断は出来ないのだけれど。少なくとも、オリジナルアルバムが名盤と言われているよりは、「あのヒット曲が入ったアルバム」という認識のされ方をしているようだというのは何となくわかる。元々日本市場はそんな感じで、ヒカルに限った事ではないのだけれど。

なので、幾らヒカルが「アルバムを制作中」と言っても、皆それには興味が無い。ヒット曲が出るか出ないかだ。それだけだ。なので、シングルヒットでタッチアップ、いやちゃうがな、シングルカット&ヒットとタイアップはいつものように重要である。

アルバム制作中といっても、先述の通り一曲ずつ仕上げていくスタイル(といってもミキシングとマスタリングはこの限りではないようだが)なので、途中でシングル曲が発売される可能性も高い。しかし、これはちょっと珍しいパターンかもしれない。

というのも、今までのヒカルは、最初はアルバムを作っているとは言わずに曲単位でリリースを繰り返していき、ある程度貯まったらアルバム曲にも取りかかっていく、というスタイルだったからだ。中毒もBe My Lastもぼくはくまも、アルバム制作宣言は無いままのシングル曲のリリースだった。

今回は違う。まず「アルバム作ってます」とメッセージを書いてからの展開である。つまり、ここからはどのシングル曲をリリースしても「アルバムからのシングルカット」と言われる事になる。どちらかというとUtadaの2枚のアルバムに近い。メッセもツイートも最近は日本語ばかりなので可能性は低いが、グローバル市場向けのアルバムを作っている可能性も否定できないかもね。

後は、3rdアルバム「DEEP RIVER」だろうか。FINAL DISTANCEを経て、travelingの時点で既にアルバム制作に言及していた。つまり、あの作品の殆どの楽曲はアルバムの為の曲という認識が他の時期よりも強い。作風に統一感があるのもその為だ。イントロがよく似た曲が3曲もあったりするしな。


それらのケースのどれに今回が当てはまるかはまだわかったもんじゃあないけれど、取り敢えず今のうちは、過去のリリース感覚を復習しながらこれからのスケジュールを夢想しておけばいいんじゃないかと思います。やれやれ、長い一年になりそうだぜ。