無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

ぶっちゃけもうしっちゃかめっちゃかの何が何だか状態

前回「次のアルバム発売に合わせたツアーの開催を願う」と書いたが、寧ろこれは不可避な組み合わせと言った方がいいのかもしれない。

サブスクも随分浸透してきた昨今だけれど、宇多田ヒカルの場合少なくとも次のアルバムはまだまだCDで発売するだろう。ニーズは大きい。

といっても、かなりの人がサブスクで済ませる事が予想される。CDの売上が落ちるのは止むを得まい。これは他のアーティストも同様なので仕方がないが、見渡してみると各陣様々な趣向を凝らしてフィジカルを買う動機を喚起している。

そんな中でヒカルは前のアルバム『初恋』には『Laughter In The Dark Tour 2018』と連動して『ツアーチケット先行応募抽選券封入』という特典をつけてきた。ツアーの動員数は10万人を超えている筈なので、これだけで6桁のCD売上が確保出来る。レコード会社としてはハズせない特典だった。

ヒカルがツアーをする気がないのなら仕方がない。アルバムだけを売ればいいだろう。『Fantome』はそうだった。しかし、タイミングはわからずともツアーをやる気があるのであれば、やはり『初恋』&『Laughter In The Dark Tour 2018』同様アルバムとツアーを連動企画として立ち上げていきたい所なのだ。ここらへん、現況を鑑みた時大変難しい判断を迫られる。ヒカルは「ロンドンからの来日アーティスト」としてツアーをするのだから尚更だ。

そこに更に「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」の延期ときた。新曲のリリース時期がずれて今年のプロモーション日程は大幅に変更を余儀なくされた筈である。ぶっちゃけもうしっちゃかめっちゃかの何が何だか状態なのではなかろうか。

こうなってくると、今回のツアーは諦めて兎に角アルバムだけを何とか制作してリリースしようと考えるのもひとつの手ではある。そもそもロンドン在住でアルバム制作に取り掛かる事自体が現況至難の業なのだし、出来る期間に出来るだけ作業をしていくみたいなローテーションでやってるんじゃあないだろうか。ヒカルの手元にはひたすら未完成のデモが溜まりに溜まりまくっているのでは…。

或いは勿論、開き直って創作活動から離れているというケースも考えられる。まだまだ一人息子も幼いのだし、じっくり向き合う時間をとっているのかもしれない。それはそれでいいなぁ。ロックダウン生活は何かとストレスフルだろうし。いつロンドン市民にワクチンが隈無く回ってくるかねぇ。ワクチンて自分が打つだけじゃダメで、全域的な流行を抑えれるだけ普及して初めて本来の意味がある訳でね…って、いや余計なこと書いたかな。

もうどうせなら、「ツアー優先予約権」みたいなものでもいいかもしれないね。具体的な日程は何も決まってないけど近い将来宇多田ヒカルが日本国内でツアーする時に優先的にチケット抽選に参加できる権利みたいなのをCDにつけておいてくれれば…流石に無理があるかな…。うーん、どうなるやらだねぇ。

余談になるけど、CDにつけて欲しい特典といえば「ハイレゾ版割引券」なんかどうだろう。今音質に拘る人はCDより寧ろハイレゾ版をダウンロード購入している筈で、そういう人はCD売上に寄与しない。そこを突いて、例えばCD添付のダウンロードコードを利用するとハイレゾ版が七割引きで買えるとかにしておけば、CD購入した上でハイレゾ版も買ってくれるのではと。七割引きは大袈裟だけど、そういうアプローチがあってくれたら嬉しいかなとも思ったり。どうせこちらは毎回両方買ってるんでね、そういうの無くても買うんだけども、そういう酔狂でない冷静な層にもっとハイレゾ版を普及させる為にも、CDの売上を確保する為にも、悪くないアイデアなんじゃないだろうか。余談でした。

アルバム、早く聴きたいなぁ…一日でも早い方が、人生のうちでヒカルの歌声を聴いていられる時間とその割合が増えていくのだから…。