無意識日記々

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33,537回 海路

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もう今回はこれだけでよいような(笑)。それも味気ないのであらためて、今度はランキング全体を振り返ってみよう。

まだやってみていないが、何が凄いってこれ第1位から順番に聴いていっても全然最後までテンションが落ちない事だ。海路で大団円を迎える構成も素晴らしいが、やはりMaking LoveからAnother Chanceまでの流れはライブでやったら悶絶である。

本来なら、歌詞閲覧回数ランキングなんて大体人気順に並んでいるものであり、普通のアーティストの曲なら1位から順番に聴いていけばどんどんリスナーのテンションが落ちていくものだが、最後の最後にB&CとかBLUEとかテンションダダ上がりだ。如何にヒカルの楽曲のクォリティーがおしなべて高いか、何より、そのクォリティーの高さと閲覧回数の間に相関がない。はっきり言ってしまうとこんなランキング何の意味もない。

卓袱台を返すようだが、ヒカルの曲はひとつひとつの楽曲をひとりひとりがその時その時に愛でればいいものであって、互いの間に優劣なんぞつけようもない。それを無理やり順位付けなんてものをするからそのまま無理が出てくる。

それは、裏を返せば教訓である。BLUEのような楽曲であっても、ちゃんとシングル・カットしてプロモーションをしないと名曲として認知されないのだ。最下位と1位の間の回数差、いや回数比は10倍以上であるのだが、(当たり前だけど)だからって10倍素晴らしい訳ではない。今後のプロモーション活動の在り方についても、考えさせられた。アルバム曲はどれだけ素晴らしい楽曲でも、プロモーションをしないと名曲扱いして貰えない、ならば、やっぱり総ての楽曲をプロモーションしたら、となる。

昔の量産型ミュージシャンならアルバム曲で上手に手を抜いて生産性を維持していたのだろうが、ヒカルは曲作りに関してはクソ真面目なので、一曲たりとも手を抜かない。したがって昔でいう"捨て曲"がない。多分そのうち金閣寺も陽の目を見る事に、なるだろう。空が目を閉じる。


…という、"人気"の面で全曲を俯瞰できたのが今回の収穫だ。サングラスやドラマやはやとちりが大体予想通りの順位であったりBLUEに打ちのめされたり色々だが、妥当性は兎も角こうやって侃々諤々できるとっかかりを提供できたこと自体にも意味がある。


一方、勿論"歌詞閲覧"についても考えさせられた。特に、『誰かの願いが叶うころ』が第11位に入っていたのは衝撃だった。歌詞が先に作られた宇多田史上稀少なケースの楽曲がそのまま歌詞に興味を持たれている事実。更に、全体的にバラードの順位が高かった気がする。歌詞閲覧、という基準ならではの特徴もやはり幾分かは出ていたかな、という気がする。


結局、何だろう、私が存分に楽しんだのでよしとしよう(笑)。続きはまた来週です。