無意識日記々

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「カックンスタタ」

「Hikaruの曲には何故3拍子(ワルツ)が無いのだろう?」という疑問が成立するか否かが、ずっと疑問である。

果たしてこれは問題なのだろうか。作曲家には得意な拍子やリズムがあるもので、Hikaruにだって偏りはあるだろう。しかしそれにしたって基本的な拍子の1つである3拍子の曲が一曲もないだなんて…いや私が気付いてないだけだったりして。でも、無いよね、確か。

変拍子と呼ばれるのは大抵2の倍数でない拍子、即ち2拍子、4拍子、8拍子、16拍子以外を指すのが通例だが、3拍子はオーソドックスな為あんまり変拍子とは呼ばれない。大概、5拍子や7拍子、9拍子や11拍子あたりだろうか。ジャズには29拍子(29/16)の曲もあったりする。ここまで来ると何が何だかわか…と書きかけて気がついてみるとそういや俺(13/16+13/16+16/16+16/16)っていうリズムのリフ書いた事があるな。似たようなもんか。他にも20/5や15/3、13/12など色んなリズムのリフを書いてるわ。

いや俺の話はいいか。兎に角、世の中にはいろんなリズムがある。今のように数字で区切るだけでも沢山あるのに、それに基づいて得られる多様性は枚挙に暇が無い。ブルーズ、ロックンロール、スラッシュ、サルサ、サンバ、ルンバ、ホンキートンクユーロビート、シャッフル、いやもう幾らでもある。

そう考えると、確かにHikaruの楽曲はあれだけ多岐のジャンル(というのかあれは)に亘っているのにリズムは画一的だ。2の倍数の拍子ばかりである。5拍子や7拍子でも美しいメロディーは作れる。というか、メロディーの為に尺を合わせたら変拍子になったというパターンもあっていい。

何かこだわりがあるのだろうか。松浦さん一回訊いてみて欲しいわ。


あぁ、"変"拍子の曲を一曲思い出した。“ぼくはくま”である。あの歌はイントロこそ2拍子だが、曲中は4分の4の小節と4分の3の小節が交互に(というとちょいと語弊があるが)出てくる為、擬似的にではあるがちょっと7拍子みたいな「カックンスタタ」なリズムになっている。あの“一筋縄ではいかない感じ”な。そう考えると、Hikaruも、別に拍子にこだわりがある訳ではなく、たまたま今までそうなっているだけで、今後はもっと多彩な拍子が楽しめるようになるかもしれない。小刻みに震えながら期待して待つ事に致しますかな。