無意識日記々

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覇業完全制覇(非大威震八連制覇)

たった一言のどうでもいいツイートから如何に話を膨らませられるかがこの日記に期待されるポイントだと思うのだが…まぁいいか、やってみるか。

@utadahikaru said : 生後5ヶ月の息子の屁がまじで臭い

…本当にどうでもいい。このまんまスルーしてやろうかと思った程に。「母乳で育ててるんやったら屁の責任は100% UP TO U !!」と力強く呟いてやろうか、とも思ったが、私がこの呟きを見た最初に思った事は全く以て別の話。こう思った、「あら、作詞作業お疲れさん。」と。

子育て中にアルバム制作に貢献出来る仕事といえば作詞くらい、という推理は単純で明快だが強力だ。合ってる。でもそれより多分、言葉の並び方にふとピンときたのだ私。

他の書き方も出来るのだこれ。「まだ生まれて5ヶ月しか経ってない癖にどうしてもう屁が臭いんだ我が子よ…、」なんていうのがオーソドックスだろう。しかし、今回の書き方はそういう言い回しではなく、より簡潔により短く事態を表現しようという意図が窺える。

文章を書く時、「…の…の…」と助詞「の」が連続するのは出来るだけ避けたい、というのは基本である。英語でも「…of…of…」と続くのは読みづらさに繋がる為避けたくなる。事情は同じだ。

しかしここでのヒカルはこの禁を破った。それより優先したい事があったからだ。この場合、文のテンポ、簡潔性、音韻といったところが候補となる。

そりゃもうぜんぶひらいてみるしかないだろう。

「せいごごかげつのむすこのへがまじでくさい」

「せいごご」「かげつの」「むすこの」と区切ればわかりやすいか。オの段で末尾が統一されている。文章のリズムと音韻を優先させたかったのは明らかである。

では、と同じように次も「へがまじ」「でくさい」と四文字で区切るべきか。ここで一考を付け加えるべきだろう。そうやって区切ってしまうと、小節数が五つとなってしまう。これは音楽的には難しい。そのリズムのまま読ませたいなら「生後5ヶ月の息子のおならがまじで臭い」にするべきだった。「せいごご」「かげつの」「むすこの」「おならが」「まじでく」「さい・・」と、小節数が6つになり安定感が増す。最後の「・・」は八分休符2つ分だと思って貰って構わない。

しかし、現実にはヒカルは「へが」と書いた。リズムより優先するものがあった、或いは、全く違う符割りを想像している、のいずれかである。「…の…の…」と書く音韻とリズム以外の理由として「簡潔性」を挙げておいたが、ふむ、「おなら」より「へ」の方がより簡潔である。文字数が2つも減る、或いは3分の1になる。つまり、今のヒカルは作曲中、或いはバックトラックのレコーディング中といったリズム重視の環境というより、言いたい事をよりシンプルな言葉遣いで表現したいモード、即ち作詞中なのではないかと私は推察したのだ。だから真っ先に「作詞作業お疲れさん」と言いたくなったのである。


まぁそれはいいとして。私なら「【悲報】ハーフの屁が臭い」なんて書いたかなと。「ひほーはーふのへがくさい」だなんてバイキンマンみたいでいいではないか。覇業完全制覇、もとい、ハ行完全制覇である。或いは「ハーフの屁、放屁される(はーふのへほーひされる)」も考えたが、これは「歌を歌唱する」みたいでいまいち美しくない。しかし、そもせも放屁は悲報なのか、寧ろ秘宝なのではないかという問題もある。かくなる上は何を言ってるんだ俺はさっきから。


そんな感じで今宵も更けていきます。平和だな。こういうのを書いていられる場所や時間や状況というのは。後は世界に任せるしかないのだけれど。ぶっ。