無意識日記々

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販促規模への希望

まだ慌てる時間帯じゃあない。4月4日はCDの発売日ではないのだ。3月10日から1ヶ月の期間はプロモーションというより市場調査の意味合いが強い。まだ新しいプロダクツはひとつも出ておらず、過去の作品へのアクセスを促してどのようなリアクションを貰えるかをよくよく観察しているように思われる。これらから得られたデータを基に、新曲のプロモーションのスケールが決まっていくのだろう。助走期間というか準備運動というか。こういうケースも珍しいな。

その証拠に、(前回散々煽った通り)ヒカルの新しいアピアランスはまだ出てきていない。新曲2曲のイメージに合わせた(と言い切れるかどうかに疑問を投げかけたのが前回のお話)アー写が出てきてからがいよいゆヒカル本体の再始動。スタートの号令がかかる瞬間だ。

思えば、FirstLove15周年記念盤の時も、宇多田ヒカルのうたの時も、売上枚数の割に随分派手な仕掛けをしてくれていた。何故今頃16歳のヒカルの顔を渋谷のど真ん中に掲げねばならなかったのやら、理解に苦しむ。ビルボードの料金、今幾らくらいなんだろうか。宇多うたも、先行試聴会をはじめとして様々なイベントや企画が開かれた。主に渋谷周りに集中していたので、普段首都圏にアクセスしない人たちにとっては別にどうということもなかったかもしれないけれど。

FL15も宇多うたも、売上規模は数万枚だった。前者は単価が高いので単純な比較は難しいが、新曲新譜ともなると、これより一桁上の売上、即ち一桁上のプロモーションが期待される。一体どんなものになるか想像がつかないが、何かをド派手にぶちあげるというよりは、地味なのを全国津々浦々に展開するようなものになるのではないか。

ただでさえ配信と通販全盛で、全国区のプロモーションさえやっておけばとなりがちなところを敢えて各地域に根ざした宣伝と広報を行う、というのは逆バリだが2008年にラジオ局中心のプロモーションを展開したアーティストなのだから2016年の今、何をしてくるかはわからない。

もう各地域のレコードショップはチェーン店ですらも息絶え絶えだ。極端な話、全国規模でレコードショップを相手にプロモーション活動が出来るのもこれが最後かもしれない。いや、応募券を配布した宇多うたが最後"だった"かもわからない。CD全盛期を知る者としては、時代の移り変わりを痛感すると共に、どうなるんだろなぁという興味で一杯である。