無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

#とと姉ちゃんに唐沢寿明登場

唐沢さん凄いなぁ。決して撮り方は巧くないのに画面に出てくるやいなや「私に3度も同じ事を言わせるな!」と一喝しただけで全部持っていきやがった。もう彼の出ずっぱりでいいと思います。ほんの数十秒で「その人にしか出来ない演技」を見せつけられるなんて、役者って稼業は奥深いもんですな。

そういえば昔ヒカルは唐沢さんと朝まで呑んでたなんて話していたっけな。Hey!x3だったか。ヒカルの性格からしてずっと連絡を取り続けるなんて事はないだろうが…ってあの頃からもう10年前後経ってるのか。やり方が変わってても不思議じゃあないね。ヒカルがLINEで既読無視、いや未読無視を連発してる所が目に浮かぶようだが、そこは人間活動経験者、なんとかやっているでしょう。

とはいえ何かの折に唐沢さんから撮影現場の雰囲気なんかを聞いている事もあるかもわからない。主題歌提供者ってドラマに対して距離感を測るのが難しそうだ。最初に曲を渡してしまえばあとはもうノータッチ、普通の視聴者と変わらない立場になるのに、(朝ドラの場合だと)毎回15分の1は自分の歌声だし、要所々々で編曲されたインストも流れる。離れているのに演出の一翼を担い続けるという不思議な感覚がありそうだ。もっとも、ヒカルは観ていないような気がしますが(笑)。

それでも、いや、だからかな、唐沢さんからドラマの話を聞くのは楽しいに違いない。彼自身も御覧のように途中参加だから出来上がった空気の中で如何に…って彼は自分で空気を作ってその色で染め上げてしまえるか。実際にそうするかは別として。兎も角、外から見たドラマも内から見たドラマも知っている人間として唐沢さんがヒカルにストーリーを語る。なんともいい構図だ。

もどかしいのは、だからといって今更自分が何かを付け加えられる訳ではない、という事だ。毎日自分の歌声は流れる。作品に貢献する。しかし、ヒカル自身に今出来る事はない。サントラは別の人が手掛けているし、カメオ出演する訳にもいかないし…。戦後の高度経済成長期まで描くなら、テレビの映る場面なんかで藤圭子役で出演するのはアリかもしれんが…。

という訳で、今はもう他の曲を作っているヒカルにとって、たとえ未視聴であっても「とと姉ちゃん」は"過去の作品"の1つでしかない。その温度差は拭い難い。だから、という程でもないけれど、今後も『花束を君に』の貢献具合を日々確認していけたらなと思う。