無意識日記々

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2曲の歌詞の対応具合の話

キングダムハーツ(1)」のテーマソング『光』と『Simple And Clean』は、歌詞が対になっていた。『光』が『家族にも紹介するよ きっとうまくいくよ』と歌っているのに対し『Simple And Clean』は『だからって僕が君のお父さんに会わなくちゃいけないっていうのか?』とにべもない。何やってんだと当時は思ったが…今でも思うな(笑)。

『Passion』と『Sanctuary』の歌詞には直接的な対比はない。しかし、『光』&『Simple And Clean』とミュージック・ビデオのテーマの取り方は同じだ。『光』のビデオのテーマは『Simple And Clean(カンタン、キレイ!)』で、カメラ1台1カットというシンプルさと次々に綺麗になっていく(…)お皿たちという内容だった。『Passion』のミュージックビデオのテーマは更に直接的に『Sanctuary(聖域)』で、アニメ部分には『Samctuary』の歌詞にも出てくる『飛ぶ天使』が描かれてたりもする。安直に言ってしまえば『Passion』と『Sanctuary』は映像イメージで繋がっているのだ。

では今回の『誓い』と『Don't Think Twice』の歌詞の間にはどんな関係があるだろうか、というのが次の疑問になるのだが、今のところそれは殆ど見えていない。『誓い』の直接的な言い方に較べ『Don't Think Twice』はやや含みを持たせた言い方になっているからだ。

しかし、中には直接的な対応をみせる箇所もある。『誓い』の『今日という日は嘘偽りのない永遠の誓い日和だよ』と『I want you for a life time(生涯貴方を求める)』は意味としてはかなり誓い、もとい、近い。ほぼ同じと言っていい。しかし、やはり『want you』というのがひっかかる。『be with you』とかではなく、『want』というのは、文脈にもよるが、これは「生涯求め続ける」のなら「永遠に手に入らない」のだとも解釈できる。そうなると幸せ既定路線(にみえる)『誓い』とは真逆の悲しい歌になる。

この、「文脈にもよる」というのは「含みを持たせた言い方」のせいである。このままだとまだ素直に受け止める事は出来ない。いや勿論、『誓い』の方だってフルコーラスで聞かされたらどうなってしまうかわからないが今のところ聞こえてくる歌詞はストレートだ。しかし『Don't Think Twice』の方は今の時点で既に考え込まされてしまうような言い方だらけである。ひとに「二度考えるな」と言っといてこの仕打ちは酷いのだが今暫くはこのまま行くだけだ。