無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

『初恋』発売迄残り10日を切る。

あと一週間余りでニューアルバム発売。どう翻弄されるか楽しみで仕方がないが、取り敢えずまだリリースされた訳ではないので、落ち着いて行こう。

結局、ライブ抽選応募がどういう事になったかについてはどこか釈然としないものを抱えたまま発売日を迎える事になる。「同一名義」の定義が明らかになっていないからだ。いちばんの候補は「電話番号と紐付け」だが、それならそうと書いてくれれば新しく携帯電話の契約をするというのに。まぁそれは極端な例としても、誰かから携帯電話番号を借りたいとかなら前もって話をつけておきたいところなので、応募期間が始まってからというのはどうにも具合が芳しくない。第一、CD売上の初動を高くしたいがための「初回出荷分のみ」抽選権封入なのだから、発売日前にハッキリさせておいた方がよろしいのではないかと。

ファンの方も意識が変わっている、というのもある。なかには、「何枚も買ってアーティストを支援したい」という人もいる。この"購入支援"という発想自体、20年昔には殆どなかった(特にメジャーレーベルではね)もので、基本的には秋元康企画、そこから遡っても電波少年ウリナリモ娘。デビューといった90年代のテレビ企画までは知られていなかった。今はかなり定着している考え方で、コンテンツ消費への積極性演出に一役買っている。

それを宇多田ヒカルというアーティストに適用すべきかはまた別の話だが、支援してくれるというのに無碍にするのも勿体無い。ライブ抽選権封入というのは多々買う為の格好の"言い訳"であり、アーティスト支援の度合いを公言する為の心理的仕掛けでもある。そこまでネガティヴなものではなくなっている。

一方で勿論、「同じCDを何枚も買うのは抵抗がある」という意識も高く、寧ろ100万人を相手に商売をしている身としてはこちらの考え方が多数派を占めるだろう。その多数派から眉をしかめられる仕掛けというのもおいそれと出だしはできない。このバランスをどうみるか、という"迷い"がコンサート詳細情報の歯切れの無さに繋がっている、とみる。

いや、"とみる"のはいいとして実際のところどうなんだろうね。発売後に「やっぱり多々買っといた方が有利だったんだ」となってもなかなか初動売上には貢献し難いし、現実問題として初回版がちゃんと数手に入るかもわからない。不確定要素ばかり。やっぱ新譜の内容について語ってた方がよさそうだ。