無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

『そろそろ部屋から出ておいで』

「歌詞を作詞者の日記みたいに思ってる人が居て……」とはヒカルが度々発する“歌詞に描かれている事が全部宇多田光さんの実体験だと思い込んでいる人達”に向けての呟きだが、ヒカルはヒカルでたま〜に本当にその頃の事を記した歌詞を書いていたりする。前に紹介した(んだっけ?)“Parody”なんかもそうだけど、件の『はやとちり』にもそういう面が見られる。いきなり冒頭の一節だ。

『そろそろ部屋から出ておいで』

後追いで聴いていた人は、そうかこの曲の主人公は部屋に引き篭っているんだな、と解釈するだろう。勿論それで全く間違っていないしこの歌の物語としてはそれできっちり機能しているから何の問題もない。

しかし、リアルタイムで聴いていた人間はそれだけとは捉えなかった。なぜなら、この曲が収録されたシングル盤『Wait & See 〜リスク〜』が発売されたのは2000年4月19日で、その夏の初の全国ツアー『Bohemian Summer 2000』のチケット発売開始と同時だったからだ。シングル盤にはツアーデイトの記された紙が入っていたっけな。

なので、この『そろそろ部屋から出ておいで』は、それまでずっとスタジオ部屋に籠って作業をしていた宇多田ヒカルさんが外に出てコンサート・ツアーに繰り出す事を指していると解釈した人が少なからず居たのである。ってか、大体そう受け取ってたんだっけかな。あたしまだこの頃はファンサイトの存在を知らなかったので記憶があやふやにございます。知ってる人にフォローしてもらえばいいのかな? 当時を覚えてる人に聞いたら随分話が違うじゃないかいって言われそうだけどね☆