この間「宇多田ヒカルの楽曲でエンディングに歌われる英語の歌詞がわからない」なんて話をしていたが、『はやとちり』&『HAYATOCHI-REMIX』の場合は歌詞を書いてくれてあるから有難い。
『You said my love don't mean a thing
How much I love you
(oh, oh my god)
That's 'cause you don't know
(oh-oh-oh-oh)
How much I love you』
少し耳で聞こえるのと違う気がするがまぁいいか。
さてこの英文をどう訳そうかと思ったが既にかの有名な『Automatic』に
『あいまいな態度がまだ不安にさせるから
こんなに惚れてることはもう少し
秘密にしておくよ』
という一節があり、大体こんな感じじゃんということですぐさま落ち着いた。『How much I love you』なんて言い方をどう日本語にしたものかと思案するところを『こんなに惚れてること』という洒脱な答えがもうあったという、ね。
つまり『はやとちり』は「私があなたにこんなに惚れてることをあなたは知らない」という事を言いたかった歌であり、さて、ではその「はやとちり」ってのは結局何だったのかとなるのだが、はやとちりは『私』のことで、勘違いは『君』のことなのだから前のめりな私と前に踏み出せなかった君の歩幅が合わなかっただけの歌なんだな、君も私がどれだけ好きなのか知ってれば臆病にならなかったかもね、っていうことでやっぱりよく出来てるなー歌詞の構成。
歩幅とか自分の靴とか(『Parody』ね)そういう足元の事を歌うのは現在に至るまで変わらないヒカルの個性だ。つい1年前も『A mile, could you walk in my shoes?』って歌ってたしね。(『Face My Fears (English Version)』ね) なんというか、菓子の世界観が貫き続けられてるって、頼もしいよねぇ。今の歌と昔の歌を並べて聴くのが、こんなに楽しいんだもの。