無意識日記々

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21st century's 21st anniversary

アルバム『First Love』から21年ですか。天地やバケツやおもちゃ箱をひっくり返したような騒ぎに皆右往左往してたのも今は昔。すっかり落ち着きましたね。

国内750万枚、全世界で1000万枚といっても今の感覚だと難しいのかなぁ。再生回数数十億回、ってのが今は売りだもんね。それに較べれば数字自体は小さいわな。CD1枚3000円だから1000万枚売れると売上高300億円、と直せば少しは凄さが伝わるでしょうか。これで昨今巷の再生回数より大きな数字になる(笑)。

頂点が高くなり過ぎると胴体が窶れ落ち始めるのが世の性でありまして。このアルバムが出た1999年は既にCDの売上が落ち始めた年でもあり。まぁiモードが始まった年でもあったり。iモードってのは世界初の携帯電話IP接続サービスで以下略。要はケータイでネットができるようになったってこと。『First Love』も時代の徒花的側面があったりするのです。

6年前にこのアルバムの豪華盤が出たので、もう暫くは公式で顧みられることは少ないだろう。次は25周年か30周年かな? まだ随分先だけど30周年だとしてもヒカルさんまだ46歳ですか……バリバリ現役歌手じゃん、きっと。タイミング次第ではそん時の新譜が忙し過ぎてそんな昔のアルバムかまってらんないみたいな事になってるかもね。うちらはとても幸せだけれども。

今後は「アルバム」という発表形態がどこまで持続するかでも評価は変わってくるのかな……というか、凄みを理解して貰えるかどうかが決まる、んだろうな。円が暴落したら300億円て数字もよくわからないものになってるかもしれないし。それでもなんとかなるだろうと高を括っていられるのは、どんな時代、どんな場所だろうとタイトル・トラック『First Love』の魅力は変わらないと言い切れてしまうからで、改めてこのスタンダード・ナンバーの素晴らしさに感嘆せずにはいられない。歌は結局それだから強いんだよねぇ。ま、日本語が絶滅していなければの話だけどね。……ところどころ物騒だな今回の日記は。