無意識日記々

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男装の麗人というにはちょいとお転婆でしたが

おおぉぉ、声優の太田淑子(おおたよしこ)様が亡くなられたのか。また巨星が。謹んでお悔やみ申し上げます。

彼女は自分にとって「好みの声」のルーツの1人で。手塚治虫原作のアニメ「リボンの騎士」で主人公のサファイア役を務めた。これが難しい役どころで、王位継承権の為に王子として育てられたお姫様。少女でありながら少年らしさも併せ持つ性格を、太田様は見事に演じ切られた。

太田淑子(昔、長年「としこ」さんだと思っていました)の十八番といえば少年役で、同じく手塚治虫の「ジャングル大帝」の主人公レオや、ヤッターマン1号のガンちゃん、「じゃりン子チエ」のアントニオ・ジュニアなど真っ直ぐで明朗快活なキャラクターを演じさせたら天下一品であった。(ジュニアといえばノイローゼの旅だけどアニメではそんなに描かれてない)

そんな彼女が少女の声と少年の声を使い分けるのが子供心にやたらセクシーに映ってねぇ。以来、少年ぽさをまぶした話し方をする女性に惹かれやすい性質(性癖?)になりましたとさ。

あたしがヒカルに惹かれた切っ掛けはテレビで喋り声を聴いた事だったと幾度となく触れてきてるが、それはまさに太田淑子的な「少年ぽい快活さを含んだ女性」の話し方がアンテナに引っ掛かったということだった。

ヒカルがノンバイナリ発言をした今、それもまた現在に至る必然だったのだなとも思う。それこそ、「リボンの騎士」のサファイアは「天使チンクのいたずらで、男と女のふたつの心を持って誕生したシルバーランド(少女クラブ版ではサファイヤ国)の王女。」(Wikipediaより丸々引用)であったので、今の用語でいえばまさにノンバイナリな人格のキャラクターだったのだともいえる。サファイア好きなあたしがヒカルに惹かれる訳だわね。

21世紀の今「リボンの騎士」をリメイクしたらどのような作品に成り得るかは興味深いところだが、果たしてサファイア役を誰が担うのか。この流れだとあたしが「宇多田ヒカルが再び声優に挑戦を!」と言うべきなのかもしれないが、まーそこはね(濁した)。ただ、主題歌を歌うなら宇多田ヒカルでしょというのは、あるかもね。リメイクの方針次第だけど。誰か企画してくんないかなー。