無意識日記々

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For じゃなくて 'Til なのよねという話。

『Stay Gold』と『君に夢中』を続けて聴くとホント流れがいいわねぇ。両者ともリリース時期的に秋冬のイメージが強いんだけどこうやって真夏~残暑の折に耳にするのも涼しくなっていいもんだわ。ピアノの響きがなんとも清らかで…ただ清涼ってだけでなく、どちらの歌もほんのりホラーテイストというか、少し怪談風味を持ってるのが、涼しさの秘訣のようにも思えて…。

という感じで、曲の季節感なんてのは思い込みや偶発的な要素も大きくて、時間をおいてからあらためて聴き直してみると「この時期に聴くのも案外悪くない」なんていうパターンも結構あるもんで。いやそりゃ例えば『プレイ・ボール』みたいに歌詞にハッキリ『8月末』とかって出て来られたらどうしたって今月聴くのが専らになっちゃったりもするんだけどね。

そういう意味では『Can't Wait 'Til Christmas』なんかも聴く時期を限定しちゃうとこがありそうなんだけど、それだけじゃないのがこの曲の魅力で。

先日ラジオをザッピングしてたらNHK第二の「中学生の基礎英語」かな?で、

“I can't wait for Christmas !"

だなんていうフレーズが聞こえてきたから思わずダイヤル回す手を止めてしまった私(比喩)。

https://www2.nhk.or.jp/gogaku/homestudy2022/basic1/062.html

この“I can't wait"は「待つことが出来ない」=「楽しみで仕方がない」という訳し方をする述語なので、この文の文意は「クリスマスが楽しみだ」ということになるのよね。勿論ラジオでもそう教えていた。楽しみにする対象をfor ~で指し示すのだと。

ところがですね、御覧の通り&御存知のようにヒカルの曲のタイトルは『Can't wait " 'Til " Christmas』なんですよね。For じゃなく 'Til。一応 until の略ってことなんだけど。

ここで違和感を持つかどうか、英語ネイティブの人に訊いてみたいとこなんだけど、案外 for でなくuntilでもそこまで違和感ないと感じるんじゃないかなと。でも、覚めた目でみると&聴くと「楽しみかどうかじゃなく、文字通り、クリスマスまで待てないだけなんです」という解釈も出来るのだと思うのですよ 'til ならば。これが for だとそうはいかないような。

ここらへんの微妙な機微を捉えてヒカルさんは『Can't Wait 'Til Christmas』を

「クリスマスが楽しみで待ち切れない歌」

にも

「クリスマスまで待ってられない、焦らさないでねと乞う歌」

にも聞こえるように作詞した訳だが、なるほど中学生程度の英語知識でもそこらへんに聡い子達なら反応できるように作ってあるのかなと今更ながらに感心した次第。思ってたよりずっと低年齢のリスナーたちにも届いてるんじゃないかなーと。

そんな訳なので、『Can't Wait 'Til Christmas』はクリスマスシーズンに聴かずとも一年中聴いてもいい歌になってるんですよ~…とアピールしたかったのだが流石に2番からの『白い雪が山を包む』とかの歌詞は万年雪積もってる富士山辺りに居ない限り夏場にはそぐいませんかね! やっぱりこの歌は秋冬に聴いた方がいいのかも…い、いや私は年がら年中聴いてます! 怯まんぞそこは!(笑)