前回のラストで「庄司紗矢香さん、ヒカルの次の曲にゲストで演奏しに来てくれてもかまへんのよ?(*´ω`*)」とかって書いちゃったけど、まぁ毎度書いてるよねこれ。10年前に『Kuma Power Hour』で彼女の曲を取り上げた時も書いてたんじゃないかあたしゃ?
いやでもホント、共演て出来る時にしとかないとね。チック・コリアとヒカルの共演が没って後に彼が亡くなったとか今思い出しても悔しいし、坂本龍一との共演も今後実現する道筋はあるのか…高橋幸宏さん亡くなってあの世代の皆さんのキャリアってもんをどうしても噛み締めざるを得なくなってる昨今ですよ、えぇ。
でも、何より音楽的必然性があるかどうか。相性と時期というものがある。ほんのちょっとの違いでよいものにもなれば時間の浪費にも成り得るのが音楽だから。
『Be My Last』がわかりやすかったよね。同じチェロとのきょうえんでも、Mステで阿部雅士氏(多分)と歌った時には相克というか、“競演”と言いたくなる緊張感が漂っていたし、『UTADA UNITED 2006』で今泉(文希)さんと歌った時は結構和やか和気藹々で“協演”という雰囲気だった。同じチェロ1本と歌うのでもこれだけ違うのかと。同じ曲なのに。
きっと、ヒカルが庄司紗矢香さんと歌うとなっても、タイミングや選曲などで全然違う結果が出るのだろう。その時になったらきっと一緒にやってくれる、とは思うのだけど、案外本人達は「あたしたち仲はいいけど仕事は一緒にしない方がいいよね」とか笑い合ってるのかもしれんよな。ほんと相性ってわからん。
Skrillexなんか、ファンだとは聞いてたけどいやまさかヒカルと作曲を一緒にするとは芸風的にもそんな発想は事前になかったし、こういうのは本人達ですら予測不可能なんだよねきっとね。
でもやっぱり、人生の時間は限られているので、やってみたいものの中で出来る共演は迷わずやってみた方がいい。『40代はいろいろ♫』という名称に相応しい40代の10年間を送るにはカラフルに様々な人たちと絡んでいった方がいいじゃん? 今回のカバーでバッドバニーとの共演話が出たり…しねーか。いやいやわからんか。
あたしが今ヒカルと共演したら合いそうだなと思うのは…そうね、Måneskin(マネスキン/実際の発音は“モーネスキン”に近いけどソニーの表記がこうなのよね)よね。彼らのサウンドってヒカルが「生まれ変わったらなりたいロックバンド」って昔から言ってるそのイメージのまんまなのよ私の中で。遠慮なくイタリア語で歌ってるのもいい。彼らと共演したらめっちゃ面白いことになりそう。一緒にイタリア語の歌を歌うだけでなく彼らに日本語の歌を歌わせようぜ(笑)。
とかっていろいろ考える訳だけど、そうやって誰それと共演とかしてたらその時間で作れてた筈の曲が世に出ない、という考え方もできたりしちゃって、どう転んでも悩ましいのよさな。結局、ヒカルが活き活きと楽しめる選択を毎日して欲しいという代わらぬ結論に達するのでしたとさ。サイコロ振って出た数進め!