無意識日記々

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トラベル感とツアー感

そういや昨日は松尾芭蕉に因んだ「旅の日」だったのに『traveling』の話をしなかったな。ちょっぴり不覚だった。

『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』って、曲調で言えば今までのヒカルの曲の中でいちばん『traveling』に近いのよね。いや、曲の長さから構成から何から全然似てないやんけと言われたら全く以てその通りなんだけど、大雑把な括りと、フィーリングの話でいうと、ね。

その大雑把なフィーリングで言えば、そう、どちらも歌詞のテーマが「旅」だよね。『traveling』はタイトルそのまんま、マルセイユの方は歌詞を読めば『部屋一つ予約』っつってんだからまず間違いなく旅行の話で。

その同じテーマを扱う2曲が正統派四つ打ちアップテンポのダンスナンバー、ってことからヒカルが旅や旅行に感じるフィーリングが「高揚感」な事がわかる。勿論誰しも旅行に行くとなればテンション上がるもんだけど、行った先で癒されるとか観光地巡りをするとかにフォーカスするより、こっちからそっちに行くという「トラベルする行為そのもののもたらす高揚感」にスポットが当たっているように思われる。

そして、これがヒカルの中で容易に「コンサートツアーの高揚感」と結び付くと思うのだ。ミュージシャン側にとって「コンサートツアー」ってのは「ツアー」って名前の通り次から次へとトラベルして様々な土地を訪れていく営みな訳で、コンサート自体の高揚感とトラベルしていく高揚感(「次行く土地はどんなとこだろ!?」的なヤツ)が分かち難く結び付いてるんじゃないかなと。

思い返してみると17年前の2006年、その時点での6年振りの全国ツアー『UTADA UNITED 2006』が始まる直前の「MUSIC STATION」に生出演して生パフォーマンスしたのが『This Is Love』だった。もちろん「Freedom Project」とのタイアップがあったからというのもあったんだけどあれをツアー直前の生放送で披露するというのは明らかに「ライブの高揚感を届ける」狙いがあったのではないかと。そして、実際のコンサートではオープニング曲が『Passion』で、その次にその『This Is Love』が来て更にそこから『traveling』に雪崩れ込んでいったのだった。

という以上二つのこと、「トラベル感」と「ツアー感」の両方を勘案すると、次のライブコンサートツアーでは、オープニング付近かどうかは兎も角、『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』から曲間無しで『traveling』に突入していく曲順のセットリストになるんじゃないかなと、そう私は予想するのでありましたとさ。いやこれはハマるっしょ。

マルセイユの方はアレンジどうとでもなるからねぇ。…いや、前回『Laughter in the Dark Tour 2018』で『Kiss & Cry』に『Can You Keep A Secret?』を仕込んできたのを思い出すと、もしかしたらマルセイユの中間部に『traveling』を丸ごと嵌め込んでくるのもアリかもしれんな…いろんな方法がありそうだ…って、こういうセトリの妄想始めちゃうだなんて明らかに今の私「ライブ欠乏症候群」ってヤツに罹ってるな! うーむ、そろそろなんとかしてくれ公式さん!(無茶を言いおる)