無意識日記々

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マルセイユ辺りの“振り付け”徹底解剖の巻ぃ

2022/7/21thuの『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー(live at Wall&Wall)』の動画はいつまでも観てられるな~。曲自体エンドレスリピートに向いてるしいやもうヒカルが可愛いの何の…縦長動画でフルコーラス観るってヒカルの場合珍しい(…ってか初めてか?)のだけど、悪くない、悪くないぞぉ。

っと、見蕩れてばかりですいません。前回触れた他にもヒカルの“振り付け”が幾つかあるからピックアップしときますね。

“振り付け”とダブルクォーテーションつきで言うのは、それがヒカルが事前に決めたものではなく、歌詞のイメージに沿って自然に出て来た動きだからです。決まり事ではなく、そうしたくてそうした動き、ですわね。

前回は『Give me something/私にちょうだい』のところで手招き(手繰り寄せ?)、『strong enough』のところで小さくガッツポーズ、などに触れたんだったかな。

今回はまず、この曲で最も多く繰り返される

『I'm gonna give it to you

 I'll get a room with a view

 I'm gonna give it to you

 I'll get a room with a view』

のパートを取り上げよう。ここ結構見所満載だね。『give it/これをあげる』のところでいわゆる「捧げ」のポーズをとった後に『to you/あなたに』で客席の誰かを左手の人差し指で指差すのよね。『give it to you/これをあなたにあげる』でね。歌詞のイメージの通りの動きだ。でも実際のライブでこれされちゃったら「あんときHikkiが指差したの私! 目が合った! 絶対に目が合ったんだから!」って言っちゃうに決まってるじゃんねぇ。しかもここ、いちばん回数多く歌う歌詞だからその“人差し指差され組”が二十人近くになるという。いやぁ、ほんとライブでやって欲しいねマルセイユ辺り…。

なお、「指差す」時のヒカルの特徴として、人差し指と直角に親指を立てるのがポイントだ。なんだか「フレミングの左手の法則」みたいなカタチになっとるんだが、理系の受験生の皆さんは覚えておいて損はないだろう。(?)

そして振り付けのハイライトといえばここ。

『オーシャンビューの部屋一つ

 オーシャンビュー 予約

 オーシャンビューの部屋一つ

 予約 予約』

この曲でいちばんインパクトのある歌詞だね。ここでのヒカルの振り付けが抜群に可愛いぞ。

1つ前の『I'll get a room with a view』のviewでもそうなんだけど、ヒカルは『ビュー/view』のところで「いい眺め」を表す為にまず景色の方をイメージして「左手を立ててワイパーのように左右に振る」動作をする。そして左手を瞼の上に翳すんだな。まさしく「いい眺めを見た時」のポーズだわ。そのあと、『部屋一つ』のところで左手の人差し指を一本立てる。「一つ」のジェスチャーだ。これもわかりやすい。

そしてそして、この『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』のライブバージョンでのいちばんの見どころは、皆さん大好き

『よっ・やっ・くぅ~♪』

の場面ですね! ヒカルは「よ」と「や」と「く」、それぞれで空中の別の三点を指差して指先でトライアングルを描くのですよ。この仕草にやられた人、素直に手を上げなさい。はい、私です。あぁ、この場合空中に描く三角形はトライアングルってより「トリニティ」って言った方がいいかもね? 三位一体のポーズ? うん、そういうことにしとこ。

この、「手をワイパーして、瞼にかざして、人差し指を立てた後に空中にトリニティを描く」の一連の流れ、俺絶対ライブ中に自分でもやっちゃうわ…いや、これはヒカルがやるから可愛いんだあんたみたいなおっさんがやってもと言われるだろうけども、やりたい! これからのライブの楽しみのひとつになってしまった! ヒカルと一緒にオーシャンビューを想像しながら手を翳したいっ。

そういや宇多田ヒカルのライブって決めポーズや振り付けってあんまり決まり切ったのないのよね。『traveling』の『目指すは君』でくるくるくる~からの指差し!とか『Automatic』のサビでの4回拳突き上げとか、なくはないんだけど、この『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』のオーシャンビューのくだりは久々に「ファンが真似したい振り付け」になるんじゃないかな、と思うのでありました。

でもこういうのって周りが煽ったり、ましてや強制とかになったら楽しくないのでね。ひとりひとりが自主的にやりたくてやるのがいいのよね。大事なのは曲と歌詞から浮かぶイメージにに身を任せることだわ。

まぁ、でも、この後『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』のミュージック・ビデオが作られてヒカルがトリニティの動きを披露したらもう一気に広まっちゃうかもね。いやホント、ありゃ可愛いったらありゃしない…。

というわけで、ますます『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』をライブで体験するのが楽しみになる「Hikki“振り付け”講座」でしたとさ!