今回『雨』の歌詞を列挙するのに思い出せずに結局検索してみつけたのが幾つかあって。その1つが『Wait & See ~リスク』の
『待って
もう少し分かってくれたらきっと
もっといい雨が降るから』
なのでした。そーだよそーだ、ここ雨だわ!
なんで思い当たらなかったかというと、『いい雨』ってのが他の『雨』たちとは全然イメージが違ってたからなんだな。ヒカルの描く雨って『雨に打たれて靴の中までびしょぬれ』【虹色バス】とか『世界中が雨の日も』【花束を君に】みたいに、艱難辛苦を現す比喩な事が多いからね。雨が『いい』ってのが連想に引っ掛からなかったんだわ。
で。今回自分が今まで23年間この『いい雨』についてちゃんと考えてきてなかった事に気がついて! ぼーっとしてましたわ。面白いよね『もっといい雨が降るから』って。今更だけど。
ここは、前段が
『だって「つまずきながら」って
口で言う程 楽じゃないはずでしょ』
であり、Aメロの繰り返しで対応する部分が
『曇り空を追い抜くから』
であることからつまり、
「確かに物事は失敗しながら挑戦していくものだけど、それにしたって自分にとって意味のある“いい試練”に立ち向かった方がいい。その為にリスクをとらなきゃ。」
って意味なのだろう。ただ闇雲に頑張っても仕方ない、やるべきことをやる。クリアしたら得られるものがあるチャレンジをしよう、そういう意味のある試練を『いい雨』って言ってんだろうなと。そして曇り空を追い抜いたらその『いい雨』も乗り越えられるよね、っていうね。
その為の、『待って』("Wait")なのよね。そして『(もう少し)分かって』("See")なんですよ。サビに行く前に既に確りとタイトルを回収している。だから
『いい雨』=『リスク』
なんだよね。ホントよく出来たタイトル&歌詞だね! たまには聴き慣れ過ぎた歌の歌詞を思い返してみるのも悪くねーな。楽しかったわ。