無意識日記々

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Gold MV on Theater Screen

新宿ピカデリーにGoldMVを観に行ってきた。開催劇場が限られている上1週間のみという短期間。実験的な雰囲気なのでそのつもりで観てきましたよ。

まずはいきなり上映開始時刻に焦った。MVが流れるんだから上映開始時刻後場内暗転した後に他の映画予告映像に混じって現れるのかなと思っていたら、開始時刻4分前から始まっちゃって! 開始時刻後と思い込んでた私は取り敢えず開場時刻(上映開始時刻10分前)に「まずはトイレ行ってこようっと」と呑気にお手洗いしてから席についてたらその途端にMVが始まったんよ。まさにギリギリセーフでしたわ。あ~焦った。

で、となると、ですよ。映画館に通い慣れてる人ならわかる通り、開場時刻から5分余り後の時間帯なんてまだまだ人がどんどん入ってくるタイミングで。なんだったらもっと慣れてる人は「上映開始時刻後は暫く予告編だからそれが終わってから来よう」ってなもんでまだまだ席は埋まってなくて。そんな状況でMV上映が始まった訳ですよ。

となると会場は煌々と照明が点けられていて、更にいちばん肝心の音響は本編に較べて控えめで大音量大迫力とまではいかず、前座の前座という雰囲気でしたな。明るい会場だと映写機からの映像はぼやけるし、その小さめな音量に周囲のお客さんはまだお喋りに興じていて(そりゃそうだ上映時間前だからね)、とても落ち着いて観て聴ける雰囲気ではなかったね。

それでも上映が始まってしまえばそれなりに静かに見入ってくれているのがわかってちょっと嬉しかったり。或いは何人かは同じ目的で観に来てたのかな? わかんないけど、MV観てる人は結構居た印象。前の方の席だったからあクマで感覚的なものだけど。

ということで、取り敢えずは全国で3会場期間1週間というテスト的な試みでの扱いだとこんなものだろうけどなるほどこれならまたやってみるのもアリかもしれん、と感じられた。何より、言葉は悪いが強制的に1曲フルコーラスで聴かせてしまえるのだ。1度に訴求する人数は限られているがそれによって得られるリターンの確率は他のどのプロモーションより高くなるのではないか? 後は、これが上映開始前ではなく上映開始後、即ち暗転後の雰囲気でどれくらい通用するか、だろうね。

勝手な憶測をすると、映画観に来てる人って結構慣れてて予告編は「もう何度も観たよ」と感じる事も多いので、そのタイミングでMVが流れると「なんかいつもと違うぞ?」と一旦は興味を示して貰えるように思う。ただ、そうなるとフルコーラスの4分余りという尺は些か長くなるか…とも考えたけどストーリー性の高いMVならアリになりそう。その手の方向性なら、観客としては「本編前に楽しめるミニムービー」という感覚で受け止めてくれるかなと。なんだかんだで劇場まで足を運んで2時間楽しむのに2000円払う人たちなので、映像作品を楽しむ事には積極的だ(全体の傾向として、ね)。なので、例えばヒカルなら『Can You Keep A Secret?』や今回の『Gold~』のような、ある程度「宇多田ヒカルがお芝居をしている」ミュージックビデオであれば、かなり好意的に受け止めて貰えるんじゃないかな。で、となるとこれは、期間は1週間とかの短い期間でいいから、その短期間に出来るだけ多くの劇場で上映して貰えればサプライズとしての機能も高く話題性があるのではなかろうか。ちょっとこれは面白いことになるんじゃないかな? 採算がとれるなら、だけどね!(そこがいちばんネックだよ…)