無意識日記々

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ジェンダー + 中国 = らんま1/2

でそのELLE CHINAのインタビューなんだけど。

https://mp.weixin.qq.com/s/ZC1tumUjxZwrv50s8iIq5g

@hikki_staffからのリンクだから、公式にこれを取り上げていいってことよね。恐らく全文が掲載されている。中国語らしき漢字列が並んでいるが、イマドキのブラウザなら立ち所に日本語に翻訳してくれるだろうからそちらを参照して貰えばいい。あちきも中国語はまるでわからないので(“中国語”って言ってる時点でなぁ)、素直にそれを読む。

記事の中身としては、インタビューを漏れなくチェックしてきた人にとっては既出の事柄が大半を占める。寧ろこの記事は、「2023年のこの時点で宇多田ヒカルの中国語インタビュー記事が生まれた」という事実自体にまず注目する事になるかなと。

ひとつ、何より網羅な内容である。キャリア全体を振り返り、人となりを浮き彫りにしていく構成は、ワシントン・ポストをはじめとした2004年UTADA全米デビュー当時の数々の英文記事が思い浮かぶ。流石に20年近く前の新聞記事を参照するということはなかっただろうから、記者の人からしたら「初めてインタビューする“大物”についてどうアプローチするべきか」というノウハウが共有されているとみるべきか。いわば、定型文に当て嵌められたということだ。

ただ、勿論20年弱の月日の違いは明白で、昔は上がらなかった話題も当然沢山。子育てに関するエピソードなんてひとつもなかったからね。そりゃこども居なかったもんね。定型的な記事の書き方をしてくれているだけに余計にその差異が目立つ。ジェンダー問題なんかもまさに今っぽい。ただ、「 “彼女”はもはや適切な代名詞ではありません。」という地の文の記述からして、Instagramのプロフィールをチェックし切れてなかったかなとは思った。寧ろ真っ先にみるとこじゃないんだろうか。まぁいいんだけど。

という、初の中国本土での本格的なインタビュー記事が2023年の今出てくる中で、いちばん目を引いたのはヒカルが持ち出してきた漫画「らんま1/2」の話題だった。ノンバイナリ宣言に続くジェンダー問題意識の観点からも、個人的な中国との繋がりという観点からも「らんま1/2」がここに出すに相応しいと判断した─というか、実際にそうだっただけなのかもしれないね─のは、如何にも漫画からも日本語を覚えたヒカルらしいというか何というか。あたしがこの漫画読んでたらここで長々と語り出すとこなんだけど、読んでないのよねぇ……盛大なずっこけだね。タイトルで期待して損するヤツだ。

そしてこういうときは、「何が語られなかったか」についても敏感になっておくかな。中国メディア相手ということで、ロジックとしてはまず中国出身(縫製?)であるKuma Chang氏のアピールから来るかなと思ってたんだけど、私の読んだ範囲ではなかったねぇ。今のところ特に考察を加えることはないけれど、そういう雰囲気ではなかったということかな? ライオンさんと2階でじゃれ合ってたのかもしれないねぇ。