無意識日記々

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Takin' My Time Back To '98~ !!

昨年この日記では「宇多田ヒカルと『SCIENCE FICTION』の繋がりがわからない」とずっと思い悩んでいたのだが、それを見かねたのか(多分関係ない)、Hiron@Kukuchang がひとつヒントをくれた。そのメインのアイデアは、

「SFがタイムリープ設定だとしたら」

というものだ。Hiron自身は発想の一つというつもりのようだが、これってかなり有り得そう!?

(なお余談だが、時間旅行のことをタイムトラベルと言ったりタイムリープと言ったりタイムスリップと言ったり様々な呼称があるが、例えばそれは意識が過去に戻る場合と肉体ごと転移する為過去の自分と鉢合わせする場合とを分けるとか、そんな分類があるのだけどまぁここではあんまり関係ない。)

で、そのアイデアに話を戻すと。確かに昨年コーチェラに出演して『Automatic』を歌った時に『Back to '98 !』って叫んで如何にも90年代J-popPV風な演出を盛り込んだりしていて、観客が喜んでくれるなら「過去に戻る」ことも厭わない柔軟さをヒカルは見せてくれていた。あの『Back to '98 !』のスピリットを、過去25年総てに対して向けるとしたら??

確かに、どんな物語であっても時間旅行の要素が入るとSFと呼ばれる。それは近未来感とか科学的世界観より強力だ。江戸時代の衣装と文化を背景にした物語であっても「江戸時代にタイムスリップ」と一言いうだけで俄然SF味が増す。なるほど『SCIENCE FICTION』=「時間旅行」という強引な等式も成立するかなという説得力がある。

それで、そうそう、最初『SCIENCE FICTION』のトレイラーをみたときに『Time』のMVに似てるなと思ったんだよね。そしてあの歌を象徴する歌詞といえば

『時を戻す呪文を君にあげよう』

だった。なるほどあのワームホールっぽいので過去にタイムスリップするのがベストアルバムとツアーのコンセプトだと言われたら非常に合点がいく。

なんであれば、例えば『誰にも言わない』が『Can You Keep A Secret?』への、『キレイな人(Find Love)』が『Movin' on without you』への、それぞれアンサーソングであったのだから、そういった楽曲同士の組み合わせによって過去に旅するパターンも盛り込んでくるかもしれない。

UTADAの『Takin' My Money Back』はフラれた男に金返せと迫る歌だったが、今度はSFの力を借りて『Takin' My TIME Back』、私の時間を取り戻そうとか歌うのかな? 新曲もそういった要素が盛り込まれる? なんだかファンタジーとも相性がよさそうだけど、何れにせよ新年早々ヒカルのコンセプトへの理解が深まった気がして大変御満悦な私なのでした。Special Thanks To Hiron @Kukuchang !