うぅむ、昨日は新曲『何色でもない花』の発売日という事で非常に上機嫌で、夜9時からのドラマ『君が心をくれたから』もしっとり視聴して、そのご機嫌な1日をミュージック・ビデオ鑑賞で締めくくるぞ!と思っていたのに、どうしてこうなった。
曲の話を始める前にその問題作MVの文句を言わないと気持ちの整理がつかないわ。やれやれ。
https://www.youtube.com/watch?v=symoxV67btI
困惑の理由は明確で、余計な編集が施されているからだ。元々の素材としてのコンセプトは明白、『Forevermore』MVと同様にヒカルさんのコンテンポラリー・ダンスを披露するMVである。『何色でもない花』の歌詞を意図した振付を、北海道は帯広(…近郊、なの?)の氷結した湖面を舞台にして、ドラマ『君が心をくれたから』の登場人物である日下(斎藤工)や千秋(松本若菜)らを思わせる衣装を身に纏って披露する、というこれ以上なくわかりやすいコンセプト。確かに帯広(近郊)である必然性には乏しいが、曲がピアノ主体なのでその音色が降雪やダイヤモンドダストを思わせるということで北国が舞台に選ばれただろうことは想像に難くない。放送時期も現在、真冬だしね。今後この曲を振り返る時に冬の思い出として甦るのだからいい選択だろう。
で、そのダンスを過去最高に美しいヒカルパイセンにそのまま披露して貰えればそれでなんの問題もなく収まりがついたのに、なぜだか編集でコマ送りと早送りとタイムスライスみたいな効果をこれでもかと付加されていて、どう転んでも笑いを取りに来てるとしか思えない仕上がり。ギャグ動画の手法だよそれは。
いやそういうのは、普通の等速で無効果の映像を公式が発表した後に在野が二次創作でやるやつやからさ…発売日を迎えたばかりの最新曲のMVでやるやつやないんよ…。
当のヒカル自身は、精魂込めて作り上げたアルバムのアートワークに鼻血を垂らさせるくらい自分の見た目を茶化すのに抵抗のない人なので、こんなギャグ映像に仕上げられても構わないのかもしれないが、こちらは頬を流れる一筋の涙の美しさにうっとりしてたりして結構シリアスに捉えてるんですよ。ドラマも泣きの世界観ですし、それが終わって5分余りでそのテンションを笑われるのは、いや流石に視聴者/リスナーの心理を馬鹿にし過ぎじゃないですか??
憤りと呆れと苦笑いがまだ収まらないのだけど今朝はこれくらいで。あーやれやれ。