この2週間映画のトレイラーで『Gold ~また逢う日まで~』のワンコーラスを幾度となく堪能してきたが、こうやってMVのSPOTが公開された事で視覚的に整理されたというか目ぇ瞑らなくてよくなりそうというか(笑)、タイアップと無関係にこの曲を堪能できるターンがいよいよ来たんだなと。もうあと3日でフル配信だけども!
ただ、発売後も基本15秒CMはこのSPOTになるのだろうか? 若い人に向けては地味過ぎやしませんか? そんなことない?
私としてはワンコーラスだけで既に大変気に入りつつ「まーこれだけだと大して売れんだろ」とも思っていてそこらへんの距離の取り方が伝わってるかどうかはわからないけどつまり大ヒットは期待してないのね。そういう意味では『誰にも言わない』の時にちょっと近いんだわ。曲調が似てる似てないの話ではなくて、売上目線で見たときの話ね。
もしかしたら、フルで聴いたら又全然違う感想になるのかもしれないけれど、SPOTが流れてきて印象に残らなかった曲のフルをわざわざ自分から聴きに行くかというと、行かないんじゃないですかねぇ。そういう意味では、掴みは弱いというか無いというか。
ただ、MV映像に関して言えば「え?今の宇多田ヒカルだよね?」的な引きの強さは結構あるんじゃないかなとも思ったりも。ベリーショートでモコモコで、SACKYだったら十中八九「どやさどやさやん!」てツッコむこと間違い無しの奇抜なアピアランス。なのに自信たっぷりの表情でさ。あれだわ、パリコレでへんちくりん極まりない衣裳を着こなすスーパーモデルのような。着こなしって見た目のスタイルじゃないんですね、内面から滲み出る自信のことなんですねと悟りを開かせて貰えるような最後の流し目の妖艶さときたらもう(目を眇めてるだけとも言いますが)(って唐突にMVの話に戻しとるんか)。そういう意味では、MVの引きで地味な曲の再生回数が増えたりしたら嬉しいしちょっと新しい展開かもねと。パイセンがパリでキャッチされてたのもこの為の伏線だったのかな!?(違いますよね)
(…そう考えたら『誰にも言わない』もMV作ってたら知名度違ったのかもねともう3年以上前の事なのに回顧してみたり。いや今更なんだけどもね。)
なのでこの曲、「キングダム 運命の炎」とのタイアップだけで終わらせるのは勿体ないんじゃないかなと。アイスダンスとかフィギュアスケートとかそういうのにも合いそうだし、美術展のテーマソングなんかも相応しい。勿論CMソングになりそうなモノ幾つもの思い浮かぶ。今までトレイラーで流れててこの週末からは映画館の映画の終局で流れてと、まずはそこのイメージで語られるだろうこと(及びあまりのフィット具合を絶賛されるであろうこと)は容易に予想できるのだけど、そこから後はこの曲独自の魅力を前面に出すセカンド・プロモーション・フェイズが始まったら嬉しいわね。パッと聴き地味な分、その味わい深さになかなか辿り着いて貰えない所をヴィジュアル・イメージで補助していけるくらいに、そう、今のヒカルパイセンは美しい。『40代はいろいろ♫』ってホントにヒカルパイセン自身の魅力を多面的にいろいろとアピールしていく10年になっていきそう。嬉しいすなぁ。