無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

「 #君が心をくれたから 」無事全話放送終了

月9ドラマ『君が心をくれたから』全11話がつつがなく終了した。感染症禍下の状況を経たから言うわけでもないけれど、瑕疵無く滞りなく無事放送を完遂できた事は心より喜ばしい。『Time』を提供した「美食探偵 明智五郎」は大変なことになってたからねぇ。

とはいえ、最終話も拡大放送ではなく通常の1時間枠であったことなどからも、そこまで派手にバズったドラマになったわけでもないと事は窺われた。宇多田ヒカルと月9ドラマといえば、『Can You Keep A Secret ?』と『HERO』の組み合わせで全11話総て視聴率30%越えをしたという歴史に残る事例が思い出されるのだけれど、今回はそんな風にはならなかった。

しかし、シンプルに「楽曲提供」という点で見ると今回の方が遙かに成功していたと言うしかないだろう。『HERO』では劇伴音楽とエンディング・テーマの乖離が激しかったが(良いクールダウンにはなってたけどね)、今回の『何色でもない花』は、劇伴音楽や作品ないの雰囲気と非常に高い親和性を見せてくれた。最終回などは最初と最後のいちばん美味しい場面でフルサイズに近い尺を取って合計2回も流してくれた。勿論、場面の雰囲気にはピッタリ合っていた。その上ピアノスタイルバージョンまで流してくれたりして、『HERO』では望むべくもなかった好待遇であった。

視聴率も成否の基準のひとつであるものの、ある意味それは「観ていなかった」人たちのものである。現代では、その番組を知らなかった人たちが「へぇ、そんなにこの作品は話題になっていたのか」と、配信などでチェックする為の指標でもあるといえる。既に観ている人にとっては、特に役立つ数字でもない。

なので、ドラマを観た人にとって、提供曲とドラマの作風の親和的な雰囲気を存分に味わえたという意味に於いては、「君が心をくれたから」と『何色でもない花』の組み合わせは、「HERO」以上に成功したコラボレーションだったと言って差し支えないかと思われる。なので、折角だからこうやって無事放映も終えたことだし、『何色でもない花』のフルコーラスをフィーチャーしたドラマ全話振り返り映像を、最初のトレイラーの隣にアップロードしてくれませんかね公式さん? きっと感慨深いと、思うんだよね。