無意識日記々

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『A Flower “of No Color”』


あんまりにも『何色でもない花』のジャケットが美麗なので思わず「文字無しバージョンの画像が欲しい」という声に大いに賛同してしまったんだけど、その文字が結構味わい深いぞ。


『A Flower of No Color』


えぇ、『何色でもない花』の、英語タイトルですね。うっかり予め英題を考えておく事を怠っていたので不意打ちだった。しかし、こう来たか。真ん中がofだし、No Colorなのね。


どちらかといえば自分のイメージは、例えば「with an Anonymous Color」或いは「a color with no name」に近かった。「名のない色」だ。「名もない色」だと「知名度が低い」と解釈されかねないがここは本当に名前のない色、いうなれば「誰も観たことのない色」なのかなと、そういう風にちょっと思っていた。違ったわ。


“of No Color”だと、シンプルに「色がない」という意味になる。実際、『A Flower of No Color』をGoogle翻訳にかけると「色のない花」と返してきた。私の”A Flower with an anonymous color”だと「名もない色の花」だね。そして、『何色でもない花』を翻訳にかけると“flowers of no color”ってちゃんと返してきた。つまり、直訳なんですね。「色がない」って解釈で、いいんですよ。


じゃあ視覚的には「透明な花」なのか?と訊きたくなるわな。もっと言えば「目では見えない花」なのだと。更に踏み込めば「心で見る花」になるのかもしれない。となると、やっぱり歌詞の『君がくれたのは何色でもない花』と組み合わせて解釈すれば「君がくれたのは心の花」ということになり、がっつりドラマタイトルの「君が心をくれたから」と繋がっていく。英語タイトルからアプローチしても、そうなるのだ。


いよいよこれは、いつも以上にタイアップ先との繋がりが濃い曲なのだと解釈したくなってくる。恐らくドラマ視聴から脱落してる人も多かろうが、第6話がどうかるか。そこで何某かの普通でない展開を見せる事で注目を集め、第1話〜第5話を観てみたいという空気が醸成されるかもしれない。ヒカルがストーリーを知った上で引き受け、更にその物語に大きく寄り添うような曲を書いてきている(と予想できる)のに内容が乏しいなんてことがあるだろうか? 例えば『初恋』なんかは間違いなく大名曲だが、その歌詞の内容は特にドラマに寄り添ったものでもなかった(ちゃんと全話観たぞ…いや1話くらい見逃したんだっけか…(忘れてるやん))。しかし、今回はそういうのではないのだろうか。昨年の『Gold 〜また逢う日まで〜』なんかはEP発売以降はもうすっかりタイアップ先の事を忘れることが出来ていたのだけど(キングダムはキングダムで気に入ってますけどね)、今回は「ラスト・フレンズ」みたいにドラマとなかなかにしっかり結びついて記憶に残るのかもしれない。うん、今夜の第5話もどうなるかも楽しみだわ。出来れば、『何色でもない花』がより長く流される事を祈りたいですよ。