無意識日記々

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とりとめもなくおかねのはなし

昨日のNHK-FM「今日は1日プログレ三昧再び」のお陰で、またもMoon SafariAmazon MP3チャートを占拠している。プログレファンは音源をダウンロードで済ます事をせずきっちりCDを購入するものなので、この伸びは相変わらず恐ろしい。

結局、この"祭り"の瞬発力を掬い上げられるかどうかだ。お祭り価格が暴利でもひとは結局お金を払うように、祭りの高揚感でひとの財布の紐はかくも緩くなる。

宇多田ヒカル花より男子2のFoLで見事にその祭りを作り出し、瞬発力を掬い上げてみせた。年間世界2位って異常事態にも程がある。

しかし、その後、音楽以外の、例えばゲームの世界ではその課金体系が問題になっていく。ゲームを始めるのは無料でも、ゲームの中の世界でアイテムを購入する為に現実の世界のお金が必要になったりするアレだ。

収益をみるとそういったオンラインゲームは随分と成功を収めたようだ。勿論一方で、法外な請求が来て混乱する、といったケースも出てきた。オレオレ詐欺のように、ある程度話題として取り上げられるようになっていけば"被害"も減るのだろうが、そうなる前に儲ける人は儲ける気がする。

ただ、最初の敷居を出来るだけ低くしたい、というのはやはりある。Moon Safariがこれだけ売れるのも、フルアルバムで800円という値段設定が大きい。今の日本人の感覚では、これ位まで下げれば、音楽の中だけでなく他のジャンルの娯楽とも勝負が出来る。これが3000円だったら、こうはいくまい。

ヒカルの作品は、邦楽全体の価格体系を反映して、その3000円という設定になっている。我々ファンは幾らだろうがあんまり関係ないっちゃないのだが、業界の中でチャレンジできる立場という事では、一度くらい思い切った低価格の商品を出してみてほしい気もする。

世界中でEMIからUtada Hikaruのアルバムが発売されるようになれば、安い輸入盤が日本に入ってきそうなものだが、既に環流防止措置はとられているみたいなのでそうそう大々的には市場に出て来ないだろう。しかし、このままでは右肩下がりが続くのは目に見えている。ゲームの課金体系までとはいかないまでも、例えば一枚CDを買ったら他のCD購入の割引券がついてくるくらいの自由度はあった方がいいかもしれない。DVDで連続ドラマの最終巻を借りてくると、別のドラマの第一話が収録されている、とかそういった次へと繋げる工夫が、音楽の世界でも生まれてこないものかなぁと思うのだが、それには再販制度から何から様々な問題も絡んでくるので、早晩何かが動くという事はなさそうだ。ヒカルが帰ってくる頃には、何か変わっているのかなぁ。