無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

はりあいが、ありますよ。

「彼の携帯で撮影してやったぜ」ツイートのリツイート数現在1310回、「もっと蝶について勉強したいなと思いました」ツイートのリツイート数が10回、1300回差、或いは131倍である。情報としては寧ろ後者の方が重要かもしれないのに…。

しかしWebって昔からそんなものだ。「書き込む時にリンクをはっても踏むのは10人に1人」とよく言われたが果たして実際その通りだった。人はその手間すら惜しむ。わざわざtwitter.com/utadahikaruとかまで出掛けて「すべて」をクリックする人は数十人に1人の割合なのだ。"有名人"と言っても、そんなものである。

小さい頃は「この国は一億人も居るのだから、ほんとうにいろんな人が居るのだろうなぁ」と漠然と思っていたが、その予想は素朴なものだったなぁと感じる。全く同じ人間は居ない一方で、案外「あらゆる可能性が悉く具現化されている」という事もなかった。ある程度のパターンがあって、そちらに随分偏っているのである。

宇多田ヒカルは100万フォロワーで凄い凄いと言われているがそれでもひと手間を間に挟むだけでRT数は一桁になるのだ。これ位ビッグなアーティストなら熱心なファンもさぞや多いだろう、と思いきやそうでもない。不思議なような、当たり前のような。

ただ、私はそれを不満に思っている訳ではない。一億人に知られている人でも、ファンベース自体は大きくないという事は自覚しておきたいという話だ。どういう事かと言うと、ここを読んでいるようなコアなファンの皆さんひとりひとりは、宇多田光にとって案外大きな存在であるという事だ。Mail To Hikkiした経験のある人なら、50%位の確率で彼女は名前を覚えてくれているように思う。勘である。恐らく、数百〜数千人っいう規模なのだから。私だってミュージシャンやバンドの名前1000個位は言えると思うので、14年間ファンとしてずっと光に名前を投げつけているような人は確実に視界に入っている。光からのリプライが妙にあらたまっているようなそういう貴方達です。あれ多分、どういう距離感で接したらいいかいまいち掴み切れてないって所なんじゃないかな。どうだろう。

私はというと勿論名前を覚えて貰っている前提で書いている。生きている。ただ、ここを読んでない可能性も高いので(だって、気持ち悪いもんねこれだけしつこいと)、そろそろ忘れられていたりもしないかと不安にな…いやあんまなってないわ。向こうがどう思っていようがこちらからの愛情は変えようがないのだから。行動は変わるかもしれないけれど。

私の事はいいや。兎に角皆さん、光に名前を覚えて貰ってるつもりで、生きてみてください。はりあいが、ありますよ。