無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

まずは疑問点を並べ立ててみる。

『大事な時 もう一人の私が邪魔をするの』

前段が『ありのままで生きていけたらいいよね』であるからそのまま読めば、もう一人の私はありのままで生きていく事を妨げる存在、だろう。それが"大事な時"に現れるという構図。言い換えれば「いざという時に素直になれない」という事になるか。

しかし、「誰かに乗り換えたりしません」とキッパリ言い放った後にこういう迷いのようなものが現れるというのはどういう事なのか。更にそこから後は『So Goodbye Happiness〜』とまた圧倒的現状肯定のくだりに戻る。

見方によっては、『何も知らずにはしゃいでたあの頃』を『ありのままで生きて』いた頃だと解釈も出来る。この後に"何かを知る"事で今に至る訳だから、ありのままでなくなった自分は肯定の対象になるのだがそうすると『邪魔をする』という言い方がしっくりこない。望んでいた方向に行けない、その原因となる障害だという風にとれる。

この『邪魔』を茶目っ気たっぷりな、小悪魔的な感触で使っている、という風に解釈する事も、できなくはない。「んもー、邪魔なんだからー」なニュアンスで。(なんだかなぁ) しかし、たとえそうだとしても『大事な時』についてはどうにも言い訳がつかない。この表現を冗談めかして使う事は難しい。

反対側から考えてみる。次が『So Goodbye Happiness』、「だからしあわせにおわかれを」となるのなら、その前段階はしあわせにおわかれできない、する気がない状態、てな事になる。innocentな"あの頃"である。であるのならこの歌はしあわせにおわかれする為に勇気を出して"あの頃の私"から一歩踏み出すプロセスを歌っている、という風に美しくまとめられそうだが、だとするとそのもう一つ前の『ありのままで生きていけたらいいよね』の一文が宙に浮いてしまう。この台詞は、誰の"本音"になるのだろうか。そこをよく捉えないとこの箇所の歌詞はわからないままだろう。ふう。