無意識日記々

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2万枚

桜流し」DVDシングルは、1/7付オリコン・チャートDVD総合で4位、DVD音楽で3位、2.07万枚の売上だそうな。よく売れたもんだ。

当方の事前の予想では1万枚前後の攻防だと勝手に思っていたのでもし私が出荷枚数を決定する権限を持っている立場だったら大損ぶっこいていたところだ。よかった。

確かに、発売日に店頭に行ってみると、店舗規模と入荷枚数から逆算して「1万枚よりずっと多いなぁ」とは思っていた。予約分は店頭には置いてないだろうから、付録のポスターの効果を考えると2万枚超えも今となっては納得の数字だ。

何がどうなって2万枚という数字になったのかを分析するのは難しい。どれ位が"EVA側"のファンなのか見当もつかないからだ。EVA関連のオフィシャルリリースは取り敢えず購入する、という層はどれ位居るのだろう。貞本絵があるとはいえ、キャラクターではなくヒカルの絵だしDVDシングルとなると主役は庵野総監督でなく河瀬監督である。EVAファンからすれば、このDVDシングルは優先順位として随分後の方になるものと思われるが如何なものか。

前作EVA破についていえば、Bluray/DVD併せて100万枚以上を出荷したそうだからその購買力たるや凄まじいものがある。が、だからといってこのDVDシングルに食指が動くかというとわからない。Blurayシングルで、尚且つ例のQの映像をふんだんに盛り込んだShort Ver.を同梱していれば倍以上売れたように思うが、そうするとますますこの曲とミュージック・ビデオの評価が売上からは見え難くなってゆく。

ここが難しい所で、今回CDシングルが発売になっていない事で、売上が曲の評価なのか映像の評価なのかわかりにくくなっている。これが両方発売ならCDとDVDの売上を比較する事で両者の割合を推定する事も可能かもしれないのだが。

桜流しは特別な楽曲で、一方で庵野総監督の作品の一部に組み込まれていて、他方で河瀬監督の作品の片翼を担っている。同じ音でありながら2つの顔を持っているのだ。今回の売上が、ヒカル×河瀬コラボへの評価なのか、EVAグッズの一環としての評価なのか、それともCDシングルが無い中での代替品としての評価なのか、それぞれの割合が見えてこないとこの2万枚という数字の評価は見えてこない。んでもま、ひとまず売れてよかったよ。ほっ。