無意識日記々

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肩透かし

熊泡が始まったキッカケはピーターバラカン氏からの依頼だった、とヒカル本人の口から語られたが、これはまぁ当然というか他には有り得なかった。もしEMIやU3主導でラジオをやるならWebで配信すればいいだけの事だったからだ。いや勿論、放送局のもつ著作権包括契約を利用出来るか否かというのは大きいのだが。

したらば、そのもう一つ前の段階。ピーターバラカン氏は、何もない所からヒカルへのオファーを出したのだろうか。4年前の共演でその才能を見いだしていたとはいえ、4年前である。新たにInterFMの執行役員になったからには改編期に目玉となる番組が欲しい、ダメ元でアプローチしてみよう、となった―まぁ、それでよいだろう。しかしそれでも、"アーティスト活動無期限休止中"をうたう人に対して月一とはいえ単発でない番組をいきなり依頼するというのは、それなりに唐突であるような気もしてくる。

ここに、桜流しの影響を考慮する必要もあろう。如何に人間活動中とはいえ、意義のあるオファーなら受け入れてくれるのだ、という前例を作った事は大きい。E VAが如何に特別か、という点についてバラカン氏はピンと来ていなかったかもしれない。オファーを受け入れる可能性を示唆している、という事実だけあれば十分だった、ともいえる。

それでもまだ弱いか? 或いは、彼に助言をした人間が居るかもしれない。踏み込んで言えば、バラカン氏とヒカルとの4年前の共演を知っていて、且つ今のヒカルならラジオ番組のオファーを受ける可能性がある事を把握している人物。そして、そうなった時にメリットのある人物。即ちバラカン氏にわざわざアプローチしてヒカルに仕事をさせよう、と思い立つような人物―それは、…と言って具体的な名前を出せればカッコいいのだが私は業界人ではないのでそんなのは無理。ただ、もしかしたら誰か居たかもしれない、と考える位は構わないのではないか。もしかしたら、ヒカルですらそんな事があったとは知らないのかもしれないのだから。あったとすれば、ですがね。