無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

改めてこの話を論う意味も無いか

スマートフォンで地上波放送を観れるように転送できる専用のテレビを売り出す、というニュースをちらっとだけ読んでずっこけた。一体何がしたいんだか。

スマートフォンをご利用の皆様はそこでYoutubeやニコニコの動画を視聴できる事は御存知だろう。電波状況がよければ、ニコニコ生放送のようなライブストリーミングを楽しむ事も可能だ。それはワンセグより遙かに画質音質がよく、携帯の電波さえ届けば観れるのだからスカイツリーなどから受け取る必要のあるワンセグに較べ受信できる確率も高い。そして、ニコニコ生放送スマートフォン一台あれば誰でも"放送"を始める事が出来る。勿論テレビが自前で制作した番組を生放送するなど至極簡単な筈だ。これを読んでるあなたでも出来るんだから。それが何故転送機能付きテレビを売り出す事になるのやら。もしかしたら私の納得する理由があるのかもしれないが記事を最後まで読む気にならなかったのでわからない。

先月の事を思い出す。Kuma Power Hourに関して、Inter FM可聴域外の人たちが最も沢山選んだ選択肢は「諦める」であった。興味がない訳でもない、聴けるんなら聴いてみたいがInter FM聴けないし関係ないな、と最初に思った人はそのあと何とかして聴く為のアクションなぞ起こしはしない。実際は検索すれば5分後にはInter FMを聴けるようになるにもかかわらず、だ。何ともまぁ勿体無い。

たとえRadikoの存在を知ったとしても、可聴地域外だと宣告される。ここでも基本的な誤解があった。Radikoは、"カンタンに聴取できるものを技術を駆使して聴けなくしている"のである。ストリーミングラジオに親しんでいる層ならそれは先刻承知なのだが、ここに誤解が生じたという事は、インターネットラジオを普段全く聴いていない、どころか存在もよく知らない、という層がかなり在る事を示唆する。

このミスマッチ、である。視聴率や聴取率が落ち、広告収入も減った、と嘆き節が聞こえてくるが、それは聴く機会、知ってもらう機会を減らしてきたからだろう。宇多田ヒカルのファン層は、その、"知らされてこなかった"レイヤーが大分含まれている。その感覚をちゃんと覚えておいた方がいいかもしれない。Kuma Power Hour 第2回まであと2週間。