無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

嘘から出た真(チョット意味がチガウ)

昨日の梶さんのツイートには色々考えさせられた。プライベートアカウントでの話だし、この人は仕事となると目の色が変わって素晴らしい成果を上げてくれるので総合的な結論は「心配無し」で確定しているのだが、様々な論点を含んでいるので少し取り上げておこう。

彼がQTした記事の要点を掻い摘むと、英国のメタルバンド、アイアン・メイデンが違法ダウンロードの多発地帯を調査会社に調べて貰って、その地域で大規模なツアーをしてチケット料金やツアーグッズで多大な収益を上げた、というものだったのだが、彼はこれを読んで「日本のアーティストのアジア進出の参考になるかも」とコメントした、という感じ。そのツイートは記事を書いた記者さんにリツイートされていた。

で、オチとしては、その記事の更にソースである英文記事には既に訂正文が挿入されていて「アイアン・メイデンがそのような調査を依頼したという事実の確認は取れていません」という事だった。詳細はわからないが、調査会社がバンドと関係なく行った独自研究が、バンドからのオファーであると解釈(誤解)された、というのが顛末だろうか。

で、これについては様々な論点があるのだが、我々にとってのポイントは、梶さんが「日本のアーティストのアジア進出」について言及した点だ。彼の担当アーティストに誰と誰が居るのかを私は残念ながら把握していないので憶測すら覚束ないが、現状でアジア進出を考えられるアーティストはヒカルとかA.I.とか、あとは例の新人くんとかなのかな、兎も角、この記事を読んでアジア進出に話を結び付けるのだから、彼のアタマにそういったイメージが戦略としてある事、そして何より彼がそういった"海外進出"に関するマーケティングの仕事に関われる立場に現在居る可能性がある事を示唆する。なんだか大胆な憶測を書いているが、大丈夫、彼は無意識日記を読んでいないので私は書きたい放題なのだえっへん(棒

これは、かねてからの懸案事項だった、「EMIレーベルと世界契約を結ぶ宇多田ヒカル」は、どうやって日本市場と海外市場の間でマーケティングのバランスをとるのか、というイシューについて少しばかりヒントを与えてくれるのではないか。つまり、Utadaの場合はアメリカのアーティストで、それが日本に"来日"してプロモーションを行う、というのが体だった。アジア各国についても同様だ。しかし、もしかしたら、Utada Hikaruについては、日本人アーティストがそれ以外の国に進出する、という従来の枠組みを踏襲するのかもしれない。そうなると、日本人ファンの不安は幾らか軽減される。メインの市場が日本になり、最もプロモーションが重視されるからだ。

果たして、Utada Hikaruの世界契約はどうなっているのか。もう調印されたのか。丁度照實さんが実印の話をしていた所なので、気になってしまいますねぇ、えぇ。