無意識日記々

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ラジオとメジャーとインディーズ

あー今日は4月16日、KUMA POWER HOUR with Utada Hikaru Episode 1 の放送から丁度一年か。昨日は一人で「今日は第三火曜日なのにっ!今日は第三火曜日なのにぃッ!」と小さく喚いていたが、無いんだよねぇ放送。あったら一周年記念放送とかやってたんかな。やってなかったか。あぁそうですか。

それを考えたらトレボヘの放送回数は驚異的…ってあれは別に一週間々隔だったからというだけで、放送期間は同じく一年だった訳でね。また次のラジオ番組に期待するとしますかねー。


ヒカルがFINAL EPISODE(頭にFINALがつくと全部大文字になる仕様)でラジオの今後について語っていたが、やはり最大の懸案は著作権料の支払いだ。これ直接商売に出来ないのかね。ダウンロード販売に、「インターネットラジオで○回放送できる権」つけて売ればいいような。そうすればネットラジオが爆発的に普及して著作権料収入も…うーん、出来たら既にやってるわな。いや、出来るのかもしれないが、それで得する人があんまり居ないというか、割を食う人が頑張って食い止めているというか。電子書籍の本格参戦だって技術的にみれば10年遅い訳で、その間にライターはメルマガで稼いでいた、みたいな風潮。

あのヒカルの口ぶりからすると、そういった諸問題が解決するまで暫くラジオはいいかな、という風にもとれる。ただ、著作権料以外の問題は既に解決している。例えば、ニコニコ動画のシステムを使えば、ラジオの生放送とリアルタイムコメントの集積、リアルタイムアンケート、聴取者数の把握、関連商品やリンクへの誘導、放送側からの文字告知、更にはアーカイヴス化して過去分をチェックするところまで一通り揃っている。課金も出来るけどヒカルは使わないだろう。こっちは喜んで支払うんだが。

ヒカルとニコニコが合うかというと微妙だし、何より日本国内限定のガラパゴスシステムなので、これからのUtada Hikaruとは相容れないだろう。何より、Hikaruはメジャーレーベルのトップアーティストなので、こういうインディーズ寄りのプロモーションはそぐわない。

この、メジャーとインディーズの違いは活動中大きい。熊淡でもインディーズ特集が組まれその特徴についてHikaruが語ってくれたが、もうひとつ付け加えるなら、ファン層醸成に違いがある点だろう。インディーズは一人々々に知って貰って売っていく感じだが、メジャーレーベルはまずメディアを使って幅広く顔を知って貰い、そのうちの僅かのパーセントにファンになってもらうシステムをとっている。その為、メジャーの方は知名度の割にそんなにコンサートにファンが来る訳ではない。インディーズの場合、全然名前もきいた事のないバンドが結構大きいハコでやってたりする。ある程度のレベルまでは、メジャーとインディーズでは動員数としては変わらない、というか今や多分インディーズの方が上だ。

Utada Hikaruはメジャーもメジャー、どメジャーである。UMGという世界最大の企業体で、世界規模の契約を交わしているのだから。その割に、今15年前のヒカルを沢山みている読者の皆さんは感じてらっしゃるだろうが、彼女自身のアティテュードは元々インディーズっぽい、というか自由なヤツである。彼女の今の立ち居振る舞いは、どメジャーという立場上後天的に鍛えられた側面が大きい。

ラジオに関しても、最後のあの一言はインディーズ的な自由がない事への提言だと捉えればまとまりやすい。今の立場についてどう考えているのやら。わからないけど、ちょっと違った姿を予想してみるのもなくはないのかもしれんわ。