無意識日記々

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フリーラジオ・ゲリララジオ

「聴き放題から先」のサービスには色々アイデアがあるが、まず実現して欲しいのは「フリーラジオ」である。今やスマートフォン一台あれば世界に向けて発信できる時代。顔を出すのは恥ずかしいけど喋りくらいなら…とウェブラジオを始めたいと思った人も多いだろう。しかし、個人で配信しようとするとラジオ番組でお馴染みの「曲をかける」行為が全く違法になってしまうのだ。放送局なら著作権料支払包括契約があってまとめて著作権管理団体に支払われるが、個人でこれをやろうとすると非常に面倒くさい。ならばストリーミングサービスに加入しさえすれば聴き放題曲を幾らでもウェブラジオに使っていいですよ、というのが実現できればかなりの人気になるのではないか。きっと問題は送り手側よりも寧ろ受け手側がサービスに加入しているか否か、になるんだが。

これの何がいいってあーた、『Kuma Power Hour』の海賊版がオンエア出来るのだ。今まではJwaveやInterFMを介していたから気兼ねなく曲がかけられた。ラジオ局のお陰で音楽番組として成立していたのである。これを、放送局のしがらみなしで番組を自主制作できるとなれば。自宅で殆どの作業を行っていた『Kuma Power Hour』なら遠慮なくヒカル個人で、気が向いた時に、好きなだけ好きな曲を紹介できるようになるのだ。まさにゲリララジオ。実現すれば非常に嬉しい。

もっとも、ヒカルの場合「仕事を請け負う」感じでないとこういう作業を始めないのだろう。お金が欲しい訳ではないけれど、ギャラが発生するような"真剣な状況"にならない限り動き出し始めなさそうなのだ。或いは、何かを作っても公表しないという選択もありえる。

それに、周りが黙っていない。「だったらうちで番組持ちませんか」というオファーが必ず来る。断ればいいのだが、あんまり断る理由もないような。げいのうじんは我々と違う人種なのだ。

「フリーラジオ」なんてものが出来上がったら真っ先に飛びつくのはヒカルよりもピーター・バラカン氏の方だろうな。既存の放送局のありように常に警鐘を鳴らしている人だ、スポンサーの縛りなくアウトプットできる場には大いに乗り気なんじゃないか。一方渋谷陽一は絶対やらないだろう。高額のギャラが出るような仕事、以外やんなさそう…。

それはいいとしても、というかストリーミングサービス自体置いといても、UtaDA時代に構想のあった『Voice Mail』、SNS全盛の今ならやってもいいんじゃない? ヒカル自身以外からも、照實さんや沖田さんから「スタジオ便り」が届くだけで大分違う。「今ヒカルが歌入れの最中です」とか言われたら、なんだろう、それだけで総て納得してしまうだろう。便りが無いのが良い便り、だなんて筆無精の負け惜しみである。便りは沢山あった方がいいですよ。