無意識日記々

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朝はおはようまくらさん

秋元康産業が今年もCDを売りまくっていて、今年度上半期のシングルとアルバムの二冠、シングルはTOP3独占とやりたい放題。なんか「宇多田の記録を抜いた」とか言ってたけどなんだっけ、二冠が2001年以来とかそういう奴かな。

秋元産業が殊勲を上げる度に眉を顰める人が後を絶たない。気持ちはわかるが、これも仕方のない事だろう。音楽の魅力が、女の子たちと会って握手して話せる事や総選挙のエキサイトメントに負けている。それだけの事だ。「枚数より人数が」という反論も食傷気味だ。愛着や執着の深さが複数枚買いによって伝わってきているのだからある意味システムとしては進歩している。

多くの批判がカテゴリーエラーなのである。本来なら、秋元産業に文句を言うのではなく、魅力的な音楽を提供出来ていない音楽業界を責め立てるべきだ。しかし、我々も最初っから信頼されていないしアテにもされていなかった事は、10年以上前のCCCD騒動からも明らかである。誰よりも送り手の方が、CD売上がバブルだと思っていたのだ。

私の趣味からいえば、欲しい作品の日本盤CDは順調に売られているし来日公演は贅沢な取捨選択を迫られるしで、昔よりずっと状況はいい。輸入盤も通販様々だし何か不満があるかといえば大して何もない。MANOWARをさいたまスーパーアリーナで観れるなんて夢のようである。更にKnot FestにSummer Sonicに…どうすりゃいいんだ。

要するに、人数は減ったかもしれないが熱心な音楽ファンにとっては昔よりよい事づくめなのだ。ジャンルを問わず。そういう人たちにとっては、好きなミュージシャンの新譜が聴けてLIVEが観られれば十分な訳で、その点に関しては進歩している一方なのだ。

つまり、憂いられているのはライトな層を取り込むべき嘗て"J-POP"と呼ばれていた市場の方で、そこをアテにしていた層にとっては基準となるオリコンチャートを潰してくれた(ようにみえる)秋元産業への恨み辛みは尽きないのである。

こちらからすればオリコンチャートは参考にする為の素材に過ぎず、アテにならなければ参照しないだけの事である。ちょうど12年前の今日発売された「DEEP RIVER」アルバムは「FIRST LOVE」の半分の売上だが、ならば前者が後者に対して音楽的魅力が不足なのかというと、私にとっては全くの反対である。

何を今更、と言われそうな話をしているが、3行くらいでまとめて次に行こうと思って書き始めたまくらさんが思いの外長くなってしまっただけで(汗)、本文は次回へ続くのでした。失礼っ。