無意識日記々

mirroring of http://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary

この時間にBARが開いてる国何処?

一体どこでどうすればコロンビア人の友達が出来るのか(笑)。

というわけでサッカーワールドカップが終わった。と書き出しても違和感ないんだろうな、これからが本番の決勝トーナメントなんだけど。日本代表が終戦した。事前の予想通り、というか単純に世界ランク通りに順位が決まっただけなので何も悪い所はなかったのだろう。極普通。

しかし、錯覚している人は多そうだ。今回のいちばんの番狂わせは日本がギリシアに引き分けられた事だろう。本来なら大健闘といえる。しかし、メディアは決勝トーナメント進出の可能性を煽った。商売上これは正しい。誰しも応援するチームが勝つ所を見たいからだ。視聴率をはじめとして注目度を上げる為には「勝てる」と煽らなくてはいけない。そこまではいい。

ここからが問題だ。なぜか、これから「敗戦の分析」に取りかかって何故勝てなかったのかが延々論じられる。何故も何もただの実力不足だ。今までの実績通りである。大会前に勝てないとわかっていて勝てなかった。そこに何の不思議があろうか。今まで通り実力の底上げをするだけなのだ。なのに、それがこうなるのは、商売上の都合で煽った人も煽られた人もいつのまにかその建て前を真実だと錯覚し始めてしまうからだ。

この現象は至る所で起こる。ポジティブなケースもある。「地位が人を作る」という奴だ。実力はまだまだ不安定だが、取り敢えず大関に昇格させてみる。すると周囲も本人も自覚が高まりサポートが増え稽古に力が入り結果実力が伴ってくる。錯覚は斯様に有用だ。しかし、使い方を誤ると今回のように(ってこれからだけど)皆で罵り合うような展開が待っている。両刃の剣であることよ。

それにしてもサッカーの広報戦略は凄い。何故こんな事になっているのか。世界ランクでTop40にも入れない(つまり本来ならワールドカップに出ている事自体がおかしい)実力しかないのにこの視聴率。前回の試合は33%だったらしい。朝の通勤通学の時間帯でこれって凄い注目度だ。やはり「世界中が注目している中で国代表が」という雰囲気作りをしているのが大きいのだろうか。

そういえば高校野球が盛り上がるのも、都道府県代表が頑張るという構図が大きそうだ。いや高校野球が派手なのはプロ野球より歴史があるからかもだけど。

紅白歌合戦も、男女対抗をやめて(途端に"紅白"じゃなくなるけど)、各都道府県出身者が出場して東日本対西日本の構図にすればもっと盛り上がったりするのかな。そうするとAKBとSKE、NMBとHKTという風に別れる訳か。どうせ高校野球だって日本中から才能をかき集めてチーム作りしているのだから個々の出身地などどうでもいいだろう。代表が居るという状況が必要なのだ。

となると、今度から宇多田ヒカル紅白歌合戦の出場を断る理由が変わりそうだな。「私はNY出身なので、都道府県対抗に参加する事は出来ません」と。そこで「では国別対抗も加えますのでアメリカ代表で出て下さい」とNHKが食い下がるという展開になったら面白そうだ。人間、なりふり構わない位でちょうどいい。