無意識日記々

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45,893回 日曜の朝


51位の言葉にならない気持ちは2ndアルバムの楽曲だが、1stアルバムのインタールードから発展して収録されたという成り立ちが変則的な曲。更に2ndでは準タイトル・トラックだった“DISTANCE”が発展して3rdアルバムに”FINAL DISTANCE“が収録されるなど、この頃は「前作からの続き・関連性」を明示的に作品に封じ込めていた。言葉にならない気持ちも、1stアルバムから聴いている人には感慨深かった訳だが、余り語られる事が無いのは何故なんだろう。

続いては52位に愛のアンセム。カバー曲なので扱いとしては難しいが、こうやってランクインする程の閲覧回数だったのでランキングに組み入れる事に。実際、非日本語曲の半日本語カバーという事で作詞者の力量が問われる訳で、こうやってオリジナル曲と変わらずに愛されているというのはまたなかなかに喜ばしい。ただ、もしかして若い人は愛の賛歌自体を知らない可能性もあるけどな。そんな人には「羨ましい」と言っておこう。スタンダードとの出会いをヒカルの歌唱でだなんて贅沢過ぎるぞ。

53位はParody。発売当時は誰の話だ倉木麻衣かと色めき立っていた気がするがそれも今は昔。歌詞の面白さという点で、特にヒカルの個性が出た曲だと思うのでもうちょっとランキングも上かと思ったのだが46位〜50位があれじゃあ「妥当!」としか言えんわい。

54位はNever Let Go。昨年1stの記念盤が出た為、この曲が「宇多田ヒカル最初の曲」という認識は広がったのだろうかな。三宅Pにすすめられて(或いは唆(そそのか)されて)初めて書いた日本語曲である。ヒカルの日本文学への造詣の深さが伺い知れる歌詞の為これももっとランクが高いかと以下略。ここから先どの曲も以下略だからわざわざ言う必要もないわな。

55位は日曜の朝。ヒカルがULTRA BLUEアルバムでいちばん好きだと公言した曲だ。1stのIn My Roomといい、この人のチョイスは一筋縄ではいかないわい。歌詞の個性という点ではこの曲も際立っている。お葬式だなんて突然出されてもねぇ。曲が無くても、こうやって歌詞掲載サイトで歌詞を眺めているだけでも何やら独特の空気感が漂ってくる。ちっちゃなライブハウスやカフェなんかで、アコースティック・アレンジで聴けたら何だか贅沢この上ない一曲だな。

少し落ち着いてきたかな。もうちっとだけ続くんじゃ。流石に曲数に限りがあるのでこの企画はそこまで引っ張れない(笑)。次は56位からの紹介になりますですよっと。