無意識日記々

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A&Rの国際ネットワーク

毎度海外のチャートといえば米国のビルボード・ニールセンサウンドスキャンについて言及するが、別にそれ以外の国でヒットしたっていい訳だ。

例えばUKチャートなら、かなり米国とは違う独自の動きを孕んでいたりする。それに、マーケットが小さいから数字の割に上位進出がある。そして、UKチャートから世界に羽ばたいた例も珍しくない…と書こうと思ったんだが何故かひとつも思い浮かばんな…(汗)。

兎に角、最初英国で売れてそれが波及して米国でヒット、それが全世界へというルートもまた考えられる訳だ。いきなり米国の広大な国土を相手にするより現実的かもしれない。

いや、現実的じゃあない、か。ロンドンっ子は、耳が肥えているかは兎も角贅沢なのには代わりがない。その中で評判を呼ぶのは容易じゃない。

それでも、Utada IN The Flesh 2010でロンドン2公演をソールドアウトにした実績がある。ブッキング・アクシデントまで起こした。随分と欧州大陸勢が参加した風ではあるけれど、結構ファンは居るものである。

いや、もう5年前の話だから"居た"になってるかもしれない。それでもいい。いろんなものが噛み合えばそれ位の人気を獲得できると知れただけで十分だ。0からか1からかは知らないがまた始めればいい。

You Make Me Want To Be A Man のリリース時には、イギリス紙/誌から取り上げられるだけでなく、オランダ語の記事まで出回った。次はイタリア語圏でも取り上げられるだろう。寧ろ昔よりは打てる手が増えたともいえる。

あとは、各国のレコード会社及びその担当者にやる気があるかどうかだけだ。こればっかりはどうしようもない。自力でブランチを作って、という訳にもいくまい。寧ろ、システムとして、各国の担当者が横の繋がりを持てるようなネットワークを構成して情報交換が出来るようにならないかと考える方がまだ現実的か。実際にそうなったら国外国内のプロモーション態勢の受け渡しはスムーズになるだろう。或いは世界をまたにかけたプロモーション・ツアー各国連動企画なんかもありえるかもしれない。そういう意味では、夢が広がる。

とはいえ、担当者がそこまで時間を割けるようになる為にはかなり売れていないと難しい。そうなる為には…となると話の順序が逆になってしまう。まずは質の高い作品をつくり、日本で結果を出してそれを元手にして世界展開を、という流れになるかな。まだまだ不確定要素が多く、予想をするのは難しいわ。